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景気判断3カ月連続据え置き 菅副総理、表現に政権独自色

景気判断3カ月連続据え置き 菅副総理、表現に政権独自色
2009.10.16 15:17
 菅直人副総理・国家戦略担当相は16日、関係閣僚会議に10月の月例経済報告を提出した。景気の基調判断を「持ち直し」と3カ月連続で据え置いたが、内需主導への転換や中小企業の支援を重視する姿勢など、鳩山政権の経済財政運営の方針に沿った表現を加え、政権交代を印象づけた。

 景気に対する現状認識を示す基調判断は、「景気は持ち直してきている」と現状維持の見方を示す一方で、「自律性に乏しい」と指摘した。輸出入の増加や政府の景気対策による下支え効果が大きく、個人消費などの内需は依然として低調との認識を強調した。

 また、9月の基調判断で「厳しい状況にあるものの、持ち直しの動き」としていたのを、10月は「持ち直してきているが、依然厳しい状況」と順序を入れ替え、国民の厳しい生活実感を表現した。

 個別項目では、企業収益の現状を示す業況判断で「中小企業では持ち直しのテンポは遅い」との表現を追加し、鳩山政権が重要視する中小企業支援の必要性を示唆した。

 失業率の悪化などから政府が緊急対策を進めている雇用情勢については、前月の「一段と厳しさを増している」から「悪化傾向が続いており、厳しい状況にある」とより厳しい表現に変更。一方で、輸出を前月の「持ち直している」から「アジア向けを中心に増加している」に、輸入を「持ち直しの動きがみられる」から「持ち直している」にそれぞれ上方修正した。

by momotaro-sakura | 2009-10-16 16:22 | ブログ