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日本オラクル、日立、日立システムがサーバー仮想化で協業2009年10月21日

2009年10月21日
日本オラクル株式会社
株式会社日立製作所
株式会社日立システムアンドサービス

日本オラクル、日立、日立システムがサーバー仮想化で協業
日本オラクル株式会社(代表執行役社長 最高経営責任者:遠藤 隆雄/以下、日本オラクル)、株式会社日立製作所(執行役会長兼執行役社長:川村 隆/以下、日立)、株式会社日立システムアンドサービス(執行役社長:林 雅博/以下、日立システム)の3社は、このたび、中堅・中小企業市場(Small and Medium Business市場/以下、SMB市場)向けに、日本オラクルのサーバー仮想化ソフトウェアと日立のローエンドディスクアレイなどを活用したサーバーの仮想化ソリューションの提供に向けて協業していくことで合意しました。
今回の合意により、日本オラクルは、サーバー仮想化ソフトウェアの「Oracle VM」や「Oracle Database」を、また日立は、ローエンドディスクアレイ「Hitachi Simple Modular Storage 100(以下、日立SMS100)」を日立システムに提供します。日本オラクルと日立との共同での互換性、ならびに相互接続検証のもと、日立システムは、既に提供を開始している「仮想化ソリューション」にSMB市場向けモデルを追加するなど、ソリューションを強化していきます。

近年、コモディティ・サーバー*1の普及により、サーバー導入コストが低下する一方で、増え続けるサーバーに対する運用管理コストが増加傾向にあります。また、業務システムの稼働ピーク時に備えて、システム通常運用時に比べ必要を超えた性能をもつ機器を購入している場合が多く、ユーザーの業務システムに見合う最適なITリソースの導入がなされていない状況が増えています。特にSMB市場においては、昨年来からの景気後退により、IT投資の削減やIT予算の有効活用が必要に迫られており、従来のシステム性能やデータ処理速度などを損なわずに、システム運用の効率性を上げることが重要な課題となっています。

*1コモディティ・サーバー : コモディティ部品を採用して価格を抑えた汎用の中級クラスのPC/ブレード・サーバー. 今回、日本オラクル、日立、日立システムの3社は、SMB市場向けに、各社の持つ製品を組み合わせたサーバーの仮想化ソリューションを提供することにより、システム導入コストの低減を実現するほか、業務システムの変化に対しても柔軟に対応できる高信頼なシステム環境を実現します。
本仮想化ソリューションを構成する「Oracle VM」は、オープンソースの仮想化ソフトであるXenをハイパーバイザに採用したサーバー仮想化ソフトウェアで、エンタープライズ向けにオラクル独自の機能拡張を行い、高いパフォーマンスが最大の特長です。また、「日立SMS100」は、コントローラや電源などの主要部での二重化構造を持つほか、システム導入後もデータ入出力や性能の負荷バランスを自動的に調整できるなど、ローエンドモデルとしての容易な導入や保守をいかしつつ、高信頼で、かつ運用管理の負荷を低減することができるディスクアレイです。日本オラクルと日立の製品を組み合わせることで、高性能・高信頼性の実現だけでなく、価格面やシステム運用面で優れた仮想化環境を提供し、企業の情報システム基盤に最適なITリソースを提供することが可能となります。
また、「Oracle Database Enterprise Edition」による「Oracle Real Application Clusters」や「日立SMS100」の上位モデルであるミッドレンジディスクアレイ「Hitachi Adaptable Modular Storage 2000シリーズ」を利用し、より高い性能やシステム拡張性が求められるより大規模なシステム構成に対応することが可能となり、あらゆる企業の情報システム基盤統合やプライベートクラウドの構築を実現します。

3社は、今後も、本仮想化ソリューションの事業拡大に向け、共同でのセミナー開催など、マーケティング・拡販活動を積極的に進めていきます。また、日立システムは、今後も日本オラクルや日立と協力して、本サーバー仮想化ソリューションを製造業や官公庁、ならびに金融業などを中心とした幅広い業種における支店などの拠点やSMB市場に向けて適用を推進してまいります。

「Oracle VM」について
日本オラクルの「Oracle VM」は、「Oracle Database」、「Oracle Fusion Middleware」を含むオラクル製品と、それ以外のアプリケーションをサポートするサーバー仮想化ソフトウェアであり、サーバーのITリソースを最適に利用できる環境を提供します。また、「Oracle VM」を導入することで、サーバー導入やリプレイスに伴う、環境構築、システム開発・改訂や運用管理に必要なIT投資の最適化も実現します。
「Oracle VM」が提供するテンプレート機能は、構築したシステム環境をテンプレートとして保存しておき、新たに環境を構築したい場合、保存されたテンプレートを配布するだけという、極めて簡単な操作で対応でき、環境構築に伴う導入コストを大幅に削減します。また、グリッド技術の「Oracle Real Application Clusters」構成と組み合わせることで、サーバー仮想化による集約環境でのリソースの柔軟かつ有効活用だけではなく、システムの拡張性やハードウェア障害などによるシステム停止のリスクを低減します。さらに、「Automatic Storage Management(以下、ASM)」の採用により、ディスクI/Oのボトルネックを解消し、効率的なデータベース用途のストレージ管理を実現します。
(詳細はこちら http://www.oracle.co.jp/campaign/vm/)

Oracle VMホームページ
「Hitachi Simple Modular Storage 100」について
「日立SMS100」は、ディスクアレイの導入や運用、保守といった管理全体にわたり、ユーザー自身の簡単な操作での取扱いを可能とした、SMB市場向けのディスクアレイです。導入し易い価格設定とともに、コントローラや電源などの主要部での二重化構造を持つほか、データ入出力や性能の負荷バランスを自動的に調整できる「アクティブ・アクティブ・コントローラ」を搭載するなど、ハイエンドディスクアレイ製品で培った技術が投入された信頼性や性能に優れた製品であり、オラクルの「ASM」との連携により、さらに有効にITリソースを利用できます。また、iSCSIインターフェースの採用により、初期コストを抑えたSAN環境の構築、ストレージ統合も可能となりシステム導入や管理費削減につながるため、TCOの低減も可能となります。

日立システムのサーバー仮想化検証について
日立システムは、「Oracle VM」と「日立SMS100」によるサーバー仮想化環境における「性能」「信頼性」「可用性」「拡張性」「運用」など様々な検証を実施しました。特に性能面では、単なるベンチマークではなく、日立システムの勤怠管理パッケージ「リシテアJob/Cost」によるアプリケーションをベースに検証を行い、実際の利用シーンを想定した仮想化環境において、複数の業務を運用する際などにおける性能の実際を得ることができました。
今回の検証結果を基に、お客様のITリソースを最適化するためのベストプラクティスとして、「Oracle VM」と「日立SMS100」によるサーバー仮想化環境をワンストップで提供します。
by momotaro-sakura | 2009-10-21 17:51 | ブログ