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相模原市、政令市に 『新たな負担は』『福祉は』 市民、期待と不安

相模原市、政令市に 『新たな負担は』『福祉は』 市民、期待と不安
2009年10月24日

政令市移行をPRする看板の除幕式で笑顔を見せる(左から)加山俊夫・市長、岸浪孝志・市議会議長、河本洋次・市政令指定都市推進市民協議会会長=相模原市役所で


 来年四月の政令指定都市移行が二十三日の閣議で決まった相模原市。加山俊夫市長ら関係者は「多くの人や企業から『選ばれる都市づくり』を進めたい」と歓迎したが、市民からは期待と注文の声があがった。 (松平徳裕)

 加山市長は市役所で記者会見し、「見晴らしがいい都市。サガミハラ」をキャッチフレーズに、全国にアピールしていく方針を発表した。

 都市づくりの方向性として、「暮らし先進都市」と「内陸ハブ・シティ」の二つを掲げ、「さがみ縦貫道やリニア中層新幹線構想など広域交通ネットワークの強化で、近接する都市の中心地域になる」と、戦後生まれの同市の潜在力や可能性を強調。国際会議やスポーツイベントなどが開ける施設を整備する考えも示した。

 市内では、決定の広報を駅など十カ所で配布。JR相模原駅前で広報を受け取った無職坂口正治さん(68)=同市相模原=は「新たな施設整備などで負担を増やさないよう、市民に説明した上で進めてほしい」と注文。六十代女性=同=も「福祉、子育てなどに手厚いまちづくりをしてほしい」と話した。同市横山台の大学二年中村佳那さんは「全国的に今より多少知られるようになるかもしれない」と期待を寄せた。

 また、政令市移行の是非を住民投票で問うよう求めてきた「政令市を考える相模原市民の会」の中野直樹代表は「疑念や不安が払拭(ふっしょく)されないまま強引に進められた移行。市長は市民負担が増えたり、市民サービス低下はないとの公約を守る責務がある」とのコメントを出した。

 一方、松沢成文知事は「相模原市が県内三番目の政令市となることを歓迎し、誇りに思う。大都市にふさわしい発展を遂げることを期待している」とのコメントを発表した。

by momotaro-sakura | 2009-10-24 09:09 | ブログ