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民主公約「羊頭狗肉、無理ある」 衆院代表質問で自民・谷垣総裁

民主公約「羊頭狗肉、無理ある」 衆院代表質問で自民・谷垣総裁
2009.10.28 13:11
衆院本会議で代表質問する自民党の谷垣禎一総裁=28日午後1時4分 鳩山由紀夫首相の所信表明演説に対する各党の代表質問が28日午後、衆院本会議で始まった。最初に自民党の谷垣禎一総裁が登壇し、民主党のマニフェスト(政権公約)について「羊頭狗肉。無理があり日本の将来を託すことは非常に危険だ」と批判。首相が先の衆院選前に「公約が実現できなかったときは責任をとる」と明言したことを引き合いに出し、「どう責任をとるのか」と迫った。

 冒頭、谷垣氏は「わが党は常に与党という慢心があり、政権運営におごりが表れていたかもしれない」と反省の弁を述べた。その上で、民主党のマニフェストについて「約束違反、言行不一致が見受けられる。政権をとったら君子豹変(ひょうへん)が許されるのか」と厳しく批判した。

 経済財政運営については「平成21年度補正予算を取り崩すことにのみ力を傾注し、景気の二番底を自ら掘り下げている」と述べ、事業凍結の判断基準を問いただした。22年度予算の概算要求が95兆円超に膨張したことには「国民に大きな負担を押しつけることになり、破綻(はたん)のシナリオだ」と財源を問題視。

 安全保障政策では、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)の移設問題をめぐる政府の迷走を「一歩間違えれば、日米の信頼関係に亀裂が生じる」と警鐘を鳴らした。


加えて、小沢一郎幹事長主導で進めている政策決定の「政府・与党一元化」を念頭に「『マニフェスト通り』と言いつのるだけでは『言論の府』たる国会審議は無意味になり、代議制民主主義の否定だ。政府に入っていない与党議員の意見を政策に反映する場が十分になく、民意をくみ上げることができるのか」と首相の見解をただした。

 首相の政治資金収支報告書の虚偽記載問題についても説明責任を求めた。

 谷垣氏に続いて自民党のの西村康稔氏が質問に立ち、日本郵政社長に斎藤次郎元大蔵事務次官が就任したことに「『脱官僚』に逆行する」と批判する。

 個々の閣僚に関しては菅直人副総理・国家戦略担当相を「存在感がない。国家戦略室は何も仕事をしていない」、長妻昭厚生労働相を「『ミスター検討中』と呼ばれている。年金以外の医療、福祉が分からないならいつでも代わる」と挑発する。社民党党首の福島瑞穂消費者・少子化担当相には自衛隊を違憲と考えるかを問い、閣内の足並みの乱れを誘う作戦に出る。

 この後、公明党の井上義久幹事長が質問する。民主党は「政府・与党一元化」を理由に代表質問を見送った。





穀田共産国対委員長が鳩山政権を批判
2009.10.28 12:55

 共産党の穀田恵二国会対策委員長は28日午前、国会内で記者団に対し、米軍普天間飛行場移設問題をめぐって鳩山由紀夫首相が、岡田克也外相や北沢俊美防衛相の発言を否定するなど政府内で混乱が見られることについて「大臣がつぎつぎと右(う)顧(こ)左(さ)眄(べん)していることが問題だ。政治の方向をきちんと打ち出せないからダメなんだ」と述べて批判した。




ムダ排除で財源は必ず確保、公約は実現=鳩山首相
2009年 10月 28日 16:50 JST
米国務長官がパキスタン入り、新たな関係構築を表明 野村の7─9月期当期利益は277億円、トレーディング好調 カブールで武装勢力の攻撃相次ぐ、国連職員4人死亡 IHI、自動車向けリチウムイオン電池事業に参入  [東京 28日 ロイター] 鳩山由紀夫首相の所信表明演説に対する各党代表質問が28日午後の衆院本会議で始まった。トップバッターにたった自民党の谷垣禎一総裁が民主党の財政運営を「破たんのシナリオ」と批判したのに対し、鳩山首相はムダの排除で新政策に伴う財源は必ず確保すると明言。
 恒久財源の乏しさをつく質問に対して、政治に対する国民の信頼回復の前に消費税増税を行う必要はないと反論した。

 谷垣氏が問題視したのは総選挙前から追及してきた民主党政権の財政運営と成長戦略の不透明さ。政策をトータルでみれば「景気をかえって冷え込ませることになる」と指摘。財政運営では予算の組み替えでムダを失くすとしながらも、国債増発の議論が出る状況に対し「予算はムダだらけだからこそ、それを財源に新規の恒久的な施策ができると公言したのだから、それに見合う恒久財源を示すべきだ」と質した。さらに一般会計で95兆円超と過去最高に膨らんだ2010年度予算概算要求に関連し「これでは債務残高が膨らむばかりで、破たんのシナリオだ」と述べ、「国民経済が立ち行かなくなるのは必至だ」と批判した。

  これに対して鳩山首相は「ムダ遣いや不要不急の事業を見直し、財源は必ず確保できると確信している」と述べ、今後の予算編成では行政刷新会議と各省で思い切った歳出削減を通じ「財源は必ず確保する」と繰り返した。

 そのうえで「恒久財源とは消費税増税を見通しているのだろうが、そのようなことを国民に強いるにはまずは国民の政治に対する信頼が回復されなければならない」と指摘。「われわれは政治に対する皆さんの信頼回復を果たすために全力を尽くす。その前に消費税増税を行う必要はない」と明言し、あらためて早期の消費税引き上げに慎重な見方を示した。

 続けて、来年度予算編成でも「新規施策を実現するために、全ての予算を組み替え新たな財源を見出すことにより、財政規律を守り国債マーケットの信認を確保することができる」とし、財政規律に配慮した経済財政運営を行っていると繰り返した。 

 <首相「公約は必ず実現」、谷垣氏「マニフェストは羊頭狗肉」> 

 政権発足後1カ月の政権運営について谷垣氏は「内政・外交から象徴的には日本郵政の人事に至るまで、約束違反・言行不一致ばかりが見受けられる」と指摘。民主党の衆院選マニフェスト(政権公約)は、実現可能性が極めて疑わしい項目も散見され、「羊頭狗肉」と切り捨てた。さらに2010年度概算要求に関して「民主党は『高福祉・低負担』で日本が存続できると考えるのか」と追及した。  
これに対して鳩山首相は「(公約は)4年間の国民との契約であり必ず実現する」とし、4年後に達成されなかったと国民に思われたときには「政治家の責任を取る」と明言。

 福祉と負担のあり方では、「大きな政府・小さな政府を言う前に政治は弱い立場の人のためにある」とあらためて語った。市民活動などを政府が支援する新たな公共政策により「それほど大きな負担にならなくとも大きな幸せを享受できる社会を作ることができる」と反論した。

 そのうえで成長戦略や財政健全化のビジョンがないとの指摘に鳩山首相は「あなた方に言われたくない」と語気を強め、「こんな財政にしたのは誰なのか。旧来型の政・官・業の癒着に基づいた成長戦略とは一線を画したものをわれわれは考えていく」と語った。 

by momotaro-sakura | 2009-10-28 17:26 | ブログ