2009年 11月 02日
郡司農水副大臣、大蘇ダムなど視察
2009年11月02日
農林水産省が建設中の大蘇ダム(熊本県産山村)が漏水で計画通り貯水できない問題で、同省の郡司彰副大臣は1日、大蘇ダムと上流の大谷ダム(同県高森町)を視察し、熊本、大分両県の受益地の農家らから話を聞いた。
視察後の記者会見で、郡司副大臣は「農家の水に対する期待が大きいと感じた」と語ったうえで、改めて春先までに方針を示す考えを示した。
これまで九州農政局は、大谷ダムから水を補えば1360ヘクタールへの給水が可能と試算していた。だが、郡司副大臣は「大谷ダムの能力が150万トンではなく、100万トンを切ると初めて知らされた。そのまま給水に耐えうるか検討し直すこともある」と話した。
一方で、大蘇ダムの給水能力については「まだ通水試験は行っていない」と繰り返し、「水が不足するのか足りるのか、今後きちんと判断させていただく」とした。