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NHK:ドラマ「坂の上の雲」 露中仏英でロケ、けた外れの大作--29日から第1部

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11月29日(日)
【総合テレビ】 午後8時00分
【デジタル衛星ハイビジョン】 午後5時30分
【衛星第2】 午後10時00分

 260年続いた幕藩体制が倒れ、日本に近代国家が誕生した1868(明治元)年。四国・伊予松山の秋山家に5人目の男児が誕生。名を秋山淳五郎真之と名付けられた。明治維新後、松山藩の財政は底をつき、藩士の生活は困窮を極めていた。とりわけ大勢の子に養育費がかかる秋山家は悲惨だった。しかし、兄の信三郎好古は真之の誕生を誰よりも喜び、何かと面倒をみる。
16歳になった好古は、学費がかからない師範学校への進学を目指し、大阪に旅立つ。その後、上京し陸軍士官学校に入学した好古が帰郷。自らの仕送りで真之を中学に進学させるよう両親に申し出る。
数年後、真之(本木雅弘)の同級生で幼なじみの正岡升(のぼる・後の子規=香川照之)が中学を中退して大学予備門を目指すため上京。真之も東京で学びたいと思い始める。その願いは再び好古(阿部 寛)によってかなえられ、真之は升の通う神田の共立(きょうりゅう)学校に入学する。
ある日、ふたりは英語教師の高橋是清(西田敏行)に誘われ、横浜の外国人居留地に出かける……。



NHK:ドラマ「坂の上の雲」 露中仏英でロケ、けた外れの大作--29日から第1部
 ◇3年で3部13回放送
 歴史作家の故・司馬遼太郎の代表作の一つ「坂の上の雲」をNHKがドラマ化。29日(午後8時)から第1部(5回)が始まる。3年余に及ぶ長期制作で、全3部13回の放送は3年がかり。国内各地はもとより、ロシアや中国、フランス、イギリスでもロケを行うなど、通常のドラマとはけた外れの大作だ。

 物語の舞台は明治。主人公は海軍軍人・秋山真之(さねゆき)(本木雅弘)と兄で陸軍の好古(よしふる)(阿部寛)、俳人の正岡子規(香川照之)だ。開国間もない日本が大国ロシアとの戦争に勝ち抜き、世界の列強に肩を並べる近代国家へと変貌(へんぼう)してゆく姿を描く。

 司馬の生前から映画やドラマ化を求める声はあった。事実、「竜馬がゆく」「国盗り物語」など、司馬の作品の多くがドラマとなっている。だが、司馬は「坂の上の雲」については映像化の申し出を断っていた。「戦争賛美と誤解されると思っておられた。NHKの大河のスケールではとても描ききれないだろうとも」。ドラマ化の最初の段階からかかわってきた西村与志木・エグゼクティブ・プロデューサーはそう振り返る。大河を大きく超えたスケールと、「戦争賛美」とはとられない脚本を用意することで、遺族や関係者の了解を得た。

 ドラマ独自の工夫もする。子規の妹で、原作にはさほど描かれない律(菅野美穂)を重要な役どころに配した。物語の柱の一つである旅順要塞(ようさい)を巡る戦いでも、司馬の没後に進んだ研究などを参考にしつつ、より史実に近い形を追求する。

 本木が撮影中、ドラマの仕事はこの1本に限るなど、出演者の思い入れも強い。また脚本を担当していた野沢尚が04年に急逝したことで06年の放送開始予定が大幅に遅れるなど、紆余(うよ)曲折があっただけにNHK側の感慨も深い。西村は「映画、テレビ界でこれを作りたいと思った人がどれほどいることか。日本の映像界を代表して作らせてもらっている。変なものは作れない」と話している。【栗原俊雄】

by momotaro-sakura | 2009-11-29 12:41 | ブログ