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大分市 初の事業仕分け、職員が非公開で

大分市 初の事業仕分け、職員が非公開で
 大分市は、来年度一般会計当初予算案の編成に向けて、予算の使い方を見直す「事業仕分け」を初めて導入する。鳩山内閣の行政刷新会議にならった取り組みだが、同市の場合、「仕分け人」が市職員で、作業過程は公開されない。このため、市民団体からは「緊張感を持った仕分け作業ができるか疑問だ」との声も上がっている。

 市によると、今月末までに対象項目を決め、30日開会の定例市議会と平行して作業を進める。結果は12月21日に釘宮磐市長に報告する。

 仕分けは各部局の予算編成責任者が担当し、担当部局以外の事業を互いにゼロベースで査定する。市は2006年度予算から、部局ごとに設けられた予算枠で事業を振り分ける分権型編成を導入しているが、一部の事業で硬直化も見られていた。

 釘宮市長は定例記者会見で、「仕分け作業は事業の選択と集中が目的。結果は来年度の予算編成の参考にしたい」と語った。

 一方、事業仕分けでは、奈良市などが作業に市民を加え、過程も公開している。政府の行政刷新会議はインターネットで作業を生中継している。

 作業過程の公開について、釘宮市長は「今後、検討していかなければならない」と述べるにとどめた。

 おおいた市民オンブズマンの永井敬三理事長は「事業仕分けには、市民を入れて作業を公開するべき。市職員だけの作業なら、通常の会議と変わらないのではないか」と話している。

(2009年11月29日 読売新聞)
by momotaro-sakura | 2009-11-29 14:03 | ブログ