2009年 12月 10日
日立、加ノーテルから次世代携帯向けソフト資産買収
日立製作所は9日、今年1月に経営破綻したカナダの通信機器大手、ノーテル・ネットワークスから次世代携帯電話「LTE」の基幹システムに使うソフトウエア資産を買収したと発表した。買収額は1000万ドル(約8億8000万円)。日立はノーテルの技術を取り込み、海外の携帯電話会社への基幹システム販売に乗り出す考えだ。
日立は従来、ノーテルと提携関係にあり、2008年12月には2社共同でKDDI(au)からLTEの基幹システムを受注している。その後、ノーテルが経営破綻したため、日立はKDDI向けの基幹システムに限ってノーテルのソフト資産を利用できる権利を同社から取得していた。
LTEについては国内外の携帯電話会社が導入を表明しており、基幹システムも市場拡大が見込まれている。このため日立は関連するソフト資産全体をノーテルから買い取り、KDDI以外にも基幹システムを販売できる体制を整えた。(02:04)