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成長戦略:閣議決定 名目3%成長 雇用創出400万人超

成長戦略:閣議決定 名目3%成長 雇用創出400万人超

「新成長戦略」について会見の冒頭あいさつする鳩山首相=首相官邸で2009年12月30日午前11時41分、内林克行撮影 鳩山内閣は30日、首相官邸で臨時閣議を開き、「輝きのある日本へ」と題した経済成長戦略の基本方針を決定した。企業など供給側の育成を重視する自公政権時代の成長戦略を「公共事業依存型」「市場原理主義的」と批判し、国民や生活者の「需要の創造」を重視する「第三の道」を目指す内容。100兆円超の需要と400万人超の雇用を創出し、国内総生産(GDP)を09年度の473兆円から20年度に650兆円へ引き上げる目標を掲げた。毎年のGDP成長率は名目で3%、実質で2%以上を見込む。

 10年6月までに具体的な工程表を作成し、達成状況を評価・検証する仕組みも作る。鳩山由紀夫首相は記者会見で「(これまでは)経済のために人間が動かされていた。これからは人間のための経済でなければならない。供給サイドに偏っていた発想を改め、需要を創出する」と強調した。

 基本方針では、自公政権下の過去10年間に出された10本以上の戦略が「政治のリーダーシップ、実行力の欠如」のため失敗したと指摘。「環境・エネルギー」「健康(医療・介護)」「アジア」「観光・地域活性化」の4分野で、国民生活向上に主眼をおいた需要や雇用の創出を進める。

 内訳は環境・エネルギー分野で新規市場50兆円超、新規雇用140万人、医療や介護の健康分野でも約45兆円の新規市場、新規雇用約280万人など。さらに「フロンティア開拓による成長」としてアジアを中心とした貿易活性化や、観光業発展・食料自給率向上を通じた地域活性化を目指す。

 成長の基礎となる科学技術政策の推進強化のため、官民の研究開発投資をGDP比4%以上にする目標も設定。雇用対策では、セーフティーネットの整備や、約170万人いるフリーターを20年までに半減させることなどを目標とし、現在5%強の失業率は4年後に3%台に低下させる。【野原大輔】

by momotaro-sakura | 2009-12-30 17:13 | ブログ