2010年 03月 15日
経団連会長「アジア版成長戦略を」 ビジネス・サミット初会合
アジア11カ国・地域の経済界首脳が経済連携などについて話し合う「アジア・ビジネス・サミット」の初会合が15日午前、都内で始まった。開会式で日本経団連の御手洗冨士夫会長は「これからはアジアが世界経済をけん引する転換期。民間活力による成長のロードマップをつくりたい」とあいさつし、成長戦略のアジア版を民間で独自に策定していくことを首脳らに呼びかけた。同日夕に共同声明をまとめ、鳩山由紀夫首相に渡す予定。
同サミットには経団連の呼びかけで、中国やインド、韓国などの経済界首脳が参加している。これまで日米欧8カ国の経済界首脳が一堂に会して議論する枠組みなどはあったが、アジア版の民間サミットは初めての試みとなる。
今回の会議ではアジア域内のインフラ整備が主要テーマの一つとなっている。アジア開発銀行の試算によると、今後10年間のアジアのインフラ需要は約8兆ドルに達するという。会議では電力や交通網、情報通信などの基幹インフラを優先的に整備する方向性などを確認する見通し。(11:49)