メラトニンはどうやって増やす?

メラトニンはどうやって増やす?
睡眠ホルモンと呼ばれているメラトニンを増やすには、どうすればいいのでしょうか。

牛乳やバナナなどに含まれるトリプトファンというアミノ酸は、セロトニンという脳内物質をつくる原料となります。そして、セロトニンは分解されるとメラトニンという睡眠ホルモンの分泌を促す働きがあります。

ぐっすり熟睡するために効果的なサプリメントとして、アメリカではメラトニンが注目されています。また、ナイトミルクという言葉を聞いたことがあるかもしれません。牛は夜になると昼間の3~4倍のメラトニンを分泌するため、夜に絞ったミルクを飲むとより多くのメラトニンを摂ることができ、より眠りやすくなります。また、メラトニンは「若返りのホルモン」とも言われています。睡眠を十分にとることで脳中でメラトニンが分泌され、若さを保てるというわけです。

メラトニンは人体の内部で自然につくられるホルモンであり、朝起きて夜寝るという当たり前の生活サイクルを保っている限り、サプリメントで摂取する必要はありません。ただし、年齢とともにメラトニンの分泌は減少しますし、生活が不規則な方は正常にメラトニンが分泌されていないことがあります。明け方に目が覚めてしまうという方はメラトニン不足を補うために、サプリメントを夕方以降に飲むと自然に寝つき、朝早く起きてしまうこともなくなってくるはずです。

サプリメントよりも食品でメラトニンを摂りたい方は、青汁の原料としても知られているケールがおすすめです。ケールとは地中海原産のアブラナ科の野菜で、キャベツやブロッコリーの原種です。ビタミン、ミネラル、食物繊維だけでなく、ビタミンA、ビタミンC、ベータカロチン、カルシウムを豊富に含んでいます。

ケールそのものは、なかなか普通にスーパーで売っているものではありません。たいていは粉末の状態に加工されて売られていて、牛乳や水で溶かして飲むというのが一般的です。ケールを原料とした「青汁」を飲むのが、一番手軽な方法でしょう。青汁というと、朝に飲むというイメージがあるかもしれませんが、快眠のためにメラトニンを摂る、という目的の場合は、夕方以降に飲むのがいいでしょう。

メラトニン中毒の症例

--------------------------------------------------------------------------------

北九州総合病院 救命救急センター

西岡憲吾,岩野歩,梶山誠司,八木正晴,竹崎 亨,井上徹英
  【はじめに】メラトニンは,米国では,1995年頃より,ガンを防ぎ,抗癌剤の副作用を緩和する,免疫系を強化する,さまざまな病気に対しても抵抗力を高める,エイズに対しても効果,不眠症を治し,血圧を下げ心臓病を予防する.まさしく世紀の発見,不老長寿の秘薬であるといった,報道がされてきた.また,米国では栄養補助食品として販売されているために,容易に入手が可能である.今回,自殺目的にメラトニンを大量服用した症例を経験したので報告する.

 【症例】26歳女性.現病歴:17:30頃自宅に戻り倒れ込む.救急車にて17:45当院へ搬送.搬入時,意識レベル:JCS:200,血圧,脈拍,呼吸は正常.検査所見:白血球数が高値だが,トライエージも全て陰性で特異的な所見を認めず.メラトニンの瓶が見つかっていたため,メラトニン中毒と診断.気管内挿管後,胃洗浄を行い,クエン酸マグネシウム,活性炭を投与し,大量輸液,強制利尿を行う.胃洗浄後より,意識も回復,翌日には清明となり軽快退院となる.意識回復後,海外旅行中に入手したメラトニン3mgカプセルを約50カプセル服用したことを認める.

 メラトニン濃度は,搬入時の胃液:500,000 pg/ml,血清:27,600 pg/ml,尿:48,000 pg/ml,と著明に上昇していたが,翌日には血清:367 pg/ml,尿:84.9 pg/mlと急速に低下していた.

 【考察】メラトニンは脳の松果体において,トリプトファンからセロトニンを経て合成されるインドールアミン誘導体で,ヒトでは夜間上昇し日中の約10~20倍に達する.色素細胞に対する退色作用,生体リズムの調節作用,性腺抑制作用,催眠作用,深部体温低下作用などの作用を持っている.副作用として悪夢,低血圧,睡眠障害,腹痛などがある.しかし,その他の薬剤との相互作用,相乗作用,高齢者などには過剰に反応する可能性,長期間投与,大量投与後に血中のメラトニンやその代謝産物が高濃度となったときの有害作用などは明らかでない.また,製造過程に生ずる副産物,粗悪品にある混入物などの影響も考慮する必要がある.ヨーロッパではニューロホルモンと考えられ,OTCとしては販売されていない.日本でも正式に認可,販売はされていないが,個人輸入などでの入手に対する規制は行われていない.インターネットの普及によりこういった薬剤も国内で容易に入手でき,中毒情報センターへの問い合わせも増加している.メラトニン中毒は,この症例からは,安全域も広く,代謝,排泄も早いことが示唆されたが,国内未承認の薬剤に対する輸入規制などの対策も必要と思われた.

 【まとめ】メラトニン中毒の症例を経験した.一過性の意識障害を認め,胃液,血清,尿中のメラトニン濃度は著明に上昇していたが予後は良好だった.国内未承認の薬剤に対する輸入規制が望まれる.
長時間睡眠者とは(9時間以上)
ナポレオンのように一日3時間の睡眠で十分という短時間睡眠者とは反対に、一日9時間以上の睡眠を必要とする人のことを長時間睡眠者といいます。相対性理論で有名なアインシュタインは一日に10時間以上眠ったといわれています。
睡眠時間が長いからといって、熟睡している時間も長いかというと、そうではありません。いわゆる熟睡と呼ばれる深いノンレム睡眠の量は、短時間睡眠者とほとんど同じだと言われています。短時間睡眠者と違って、睡眠に占めるレム睡眠や浅いノンレム睡眠の割合が高く、夜中に目が覚める中途覚醒が何度もあるなど、簡単に言うと非常に効率の悪い睡眠の取りかたをしています。



長時間睡眠の人:

明るく快活で積極的な短時間睡眠者と比べると、長時間睡眠の人たちは心配性で内気な性格な人が多いようです。また、女性に比較的多いと言われています

すっきり気持ちよく目覚めるということがほとんどなく、日中も慢性的な睡眠不足感を感じている人が多いようです。これは病気ではなく、単にたっぷり寝ないと元気が出てこないタイプの人なのです。時間さえ許せば10時間以上眠ることができるわけですが、学校や会社がありますから、平日はなかなかそれだけの睡眠時間を確保することができません。ですから平日は睡眠不足ながらもなんとか頑張って乗り越えて、週末になると多いときは15時間近くも眠ってつじつまを合わせるという辛い生活を送っている人もいます。

なぜ長時間睡眠になるのか、その医学的根拠は不明です。思春期の頃に長時間睡眠の傾向があると、それが一生続くケースが多いようです。遺伝によって短時間睡眠になることはあるようですが、遺伝によって長時間睡眠になることは確認されていません。

一日に10時間もの睡眠を必要とする極端な長時間睡眠者は、睡眠時無呼吸などの睡眠障害を併発している可能性があります。長い時間寝ているように見えても、呼吸停止が原因で睡眠中に何度も目が覚めているのかもしれません。睡眠時無呼吸による中途覚醒は本人は自覚することがないので、本人は長い時間睡眠をとっている気でいても、実際はそれほど質の高い熟睡ができていないことがあります。睡眠中に呼吸が止まっていることに家族が気づいたら、すぐに医師に相談してください。


短時間睡眠者とは(6時間未満)
一日に必要とする睡眠時間は、4時間の人もいれば9時間の人もいます。寝つきが良くて目覚めはいつもスッキリ爽快、睡眠時間は6時間未満で十分という人を短時間睡眠者と呼び、逆に9時間以上の睡眠を必要とする人を長時間睡眠者と呼びます。一般的に、短時間睡眠者には比較的女性が多く、長時間睡眠者は男性が多いといわれています。

短時間睡眠者として歴史的に有名な人物と言えば、やはりナポレオン皇帝でしょう。ナポレオンの平均睡眠時間は一日3時間程度との記録があり、非常に密度の高い人生を送ったことが知られています。他に発明王のエジソンも短時間睡眠者として広く知られています。また、マイクロソフトを創業したビル・ゲイツは学生時代、数日間ほとんど寝ずにプログラミングに夢中になり、現在世界中で使われているウィンドウズを作り上げました。
現代においてもこうした短時間睡眠者は存在し、全人口の5~10%を占めると言われています。中には3時間どころか毎日1時間程度の睡眠で大丈夫という驚異的な例も報告されており、このような極端な短時間睡眠者は、無眠者と呼ばれています。




短時間睡眠者は
寝つきが非常に早く、深いノンレム睡眠の絶対量は長くありません。しかし、夜中に目が覚めてしまう中途覚醒がほとんどなく全睡眠時間に占める深いノンレム睡眠の割合が非常に高く、無駄のない効率的な眠り方をしています。短時間睡眠者は目覚まし時計などがなくても自然に目覚めることができて、日中に眠気に襲われることがないのが特徴です。
あくまで短い睡眠時間で十分というタイプで、無理をして睡眠時間を切り詰めた生活をしているわけではないので、日中の判断力や活動レベルが下がるわけでもありませんし、週末の朝寝坊や寝だめもまったく不要です。
また、彼らはいつもより1時間早く就寝したら、いつもより1時間早く起きる、といったように自分の睡眠時間が一定しているという特徴もあります。なお、平日は短時間睡眠だが週末はまとめてたくさん寝ているという人は、単に「睡眠時間を削ってがんばっている人」に過ぎず、短時間睡眠者とは呼びません。

性格的には、明るく有能でパワーがみなぎり、周囲とうまくやっていける快活な人が多いようです。睡眠時間は短く深く眠り、起きている時間はメリハリをつけてテキパキとフル稼働しているような、エネルギーに満ち溢れた活動的なキャラクターです。仕事に趣味にやりたいことが山ほどあるという人が短時間睡眠者だと、非常に密度の高い充実した人生が送れることでしょう。ただし、考えようによっては全体的にがさつでデリカシーのない印象もあるため、極端になると周囲からの評判が悪くなりますので注意しましょう。

なぜ短時間睡眠になるかというと、個人的努力や仕事の都合などが原因ということもありますが、育った環境や遺伝の影響も大きいと考えられます。若い頃から短時間睡眠の人は、一生ずっと短時間睡眠を続けることになります。
by momotaro-sakura | 2010-05-08 15:47