1.ナノテクノロジー産業とは

1.ナノテクノロジー産業とは
ナノテク(ナノテクノロジー)産業とは、おおよそ1〜100nmのサイズを有する材料の物性変化を、さまざまな用途に利用する技術であるナノテクを応用した産業です。あらゆる分野に応用できるため、産業の範囲の定義ははっきりしていませんが、現在、エレクトロニクス分野、バイオ・医薬品・化粧品分野、燃料電池・エネルギー分野、環境分野、超精密製造・加工分野、触媒・塗装・材料分野、計測評価装置分野、航空・輸送機器関連分野などでナノテクが活用されています。

2.ナノテクノロジー産業の現況
『ナノテク関連市場規模動向調査報告書 : 平成17年度超微細技術開発産業発掘戦略調査』(富士経済 2006 【DL315-H129】)によると、ナノテク産業の市場規模は、2005年で2兆8,085億円となっています。分野別に見ると、エレクトロニクス分野が1兆9,347億円、バイオ・医療・化粧品分野が1,150億円、燃料電池・エネルギー分野が4,821億円、環境分野が50億円、超精密製造・加工分野が942億円、触媒・塗装・材料分野が870億円、計測評価装置分野が707億円、航空・輸送機器分野が200億円となっています。

3.ナノテクノロジー産業をとりまく環境
現在の日本のナノテク産業は黎明期であり、化粧品関連の製品群やフラッシュメモリ、リチウムイオン電池などの部品が中心となっており、燃料電池やバイオ関連製品など、多くの技術については応用研究途上です。このため、広い分野での実用化や製品化、市場の増大が見込まれていますが、学術的にも未解明な部分のある技術であるため、産業面では安全性を含めた情報公開などの取り組みが必要となっています。

最近の動向として、『日経産業新聞』(日本経済新聞社 日刊 【Z85‐335】)2009年7月3日号では、微小電気機械システム(MEMS)技術を活用した電子デバイス の市場を取り上げており、富士キメラ総研によると2013年の世界市場規模は2008年実績比31%増の6,626億円に成長する見通しとのことです。特 にシリコン発信器、インクジェットヘッド、自動車用圧力センサーなどが成長すると見られています。

by momotaro-sakura | 2010-05-24 12:44