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日立製作所、リチウムイオン電池を中心に電池事業を強化

2010年06月21日
日立製作所、リチウムイオン電池を中心に電池事業を強化
 日立製作所は、リチウムイオン電池を中心にした電池事業を強化する。従来の鉄道・環境対応車向けの電池に加え、無停電電源装置やスマートグリッド(次世代送電網)などの大型産業用電池を対象に充放電を最適化する制御システムや、保守・サービスを含む電源ソリューション事業を進めていく。

 日立は、グループの電池事業会社、日立マクセル(大阪府茨木市)、自動車用リチウムイオン電池事業の日立ビークルエナジー(茨城県ひたちなか市)と、社内カンパニー「電池システム社」を4月1日設立。事業統括本部で大型産業用のソリューション事業を手掛け、日立マクセルは小型民生用と中小産業用、日立ビークルエナジーが車載用リチウムイオン電池事業を担当する。

 今後、電池システム社が中心になり、電池の販売事業を拡大すると同時に、グループ各社の技術を活用して制御システムをはじめとした電源ソリューション事業を推進する。大型産業用では、鉛蓄電池とリチウム電池事業を展開するグループ会社、新神戸電機(東京都中央区)と連携。5月には大型の産業用電池の開発プロジェクトもスタートしている。

 リチウムイオン電池はエネルギー密度が高い小型・軽量の二次電池として注目され、小型民生機器向けから自動車、建設機械など産業用に市場が拡大。将来はスマートグリッドでの利用も見込まれ、2018年の市場規模予想は約4兆円。日立は、生産、調達を一元化して幅広い電池事業分野でグループの体制を整備し、競争力を高めていく。2014年度に電池システム社の売上高2500億円(2009年度実績1421億円)が目標。(日経BP環境経営フォーラム)

by momotaro-sakura | 2010-06-21 13:57