ソニーケミカル、光学弾性樹脂を外販-40型以上の大画面対応

ソニーケミカル、光学弾性樹脂を外販-40型以上の大画面対応
日刊工業新聞・掲載日 2010年07月19日
 ソニーケミカル&インフォメーションデバイス(東京都品川区、一ノ瀬隆社長、03・5435・3941)はフラットパネルディスプレー(FPD)の視認性と耐衝撃性の両方を高められる光学弾性樹脂で40型以上の大型画面に対応する「SVR7000シリーズ」を完成、量産を始めた。広い面積に塗布しやすいように粘度を調整したほか、紫外線(UV)で硬化する時間を短縮した。ソニーの液晶テレビですでに採用しており、モジュールメーカーなどに外販する。
 光学弾性樹脂は、液晶ディスプレーなど表示パネル表面と、カバーガラスの間に充填(じゅうてん)する材料。従来はクッション性を持たせるため空気層を設けていたが、光拡散が発生し輝度やコントラストが低下していた。光学弾性樹脂は屈折率をフロントガラスと同じにしており、光拡散が抑制する。さらに、樹脂の弾性によりディスプレーに耐衝撃性を持たせる。


フロントカバーとディスプレイの間にフロントカバーと同じ屈折率で制御した光学弾性樹脂を充填することでエアギャップ構造に比べ、太陽光や蛍光灯による外光の反射とパネル内部の映像光の拡散を最小限に抑え、液晶モジュール本来の性能を損なうことなく、明るい部屋でも高コントラストで奥行き感のある映像を忠実に再現する。また、この充填した樹脂自体に弾性を持たせることで、外からの衝撃をやわらげ、フロントカバーやディスプレイモジュールを破損から守り、カバーが破損した場合でもガラスの飛散を防ぎ、パネルの強度補強と薄型化を同時に実現する。また、フロントカバーに反射防止フィルムを同時に使うことで外光の反射を抑え、さらに高コントラスト化が可能になる。
by momotaro-sakura | 2010-07-30 12:04