国の借金 900兆円突破 6月末

国の借金 900兆円突破 6月末
2010年8月11日 朝刊


 財務省は十日、国債と借入金、政府短期証券を合わせた国の債務残高(借金)が六月末時点で九百四兆七百七十二億円となり、九百兆円の大台を突破したと発表した。バブル崩壊後から相次いで実施した経済対策のために国債の大量発行を続けたことに、景気低迷による税収減が加わって借金の膨張が加速した。

 国の借金が九百兆円を超えるのは初めてで、二〇〇九年度の名目国内総生産(GDP)四百七十六兆円の約一・九倍。七月一日時点の人口推計(約一億二千七百四十二万人)で割ると、一人当たりの借金は約七百十万円に上る。

 先進国のなかでは、米国やドイツなどを大きく引き離し、財政危機に陥ったギリシャも上回る水準。政府は六月に財政再建計画を策定したが、目標達成は一層困難になってきた。

 前回発表の三月末から二十一兆一千五百三十八億円増加。一〇年度の新規国債発行額が当初予算ベースで過去最大の約四十四兆三千億円に膨らんだことも響いた。政府の試算では一〇年度末には約九百七十三兆円に達する見込みで、一一年度末に一千兆円台に乗るのはほぼ確実な情勢だ

 内訳は、財政投融資の財源に使う財投債なども含む国債全体の残高が、七百三十三兆八千八十四億円と三月末から約十三兆円増えた。財源の穴埋めや公共事業のために発行する一般の国債が六百五兆七千五百二十億円となり、増加分の大半を占めた。

 民間金融機関などからの借入金は約一兆円減って五十五兆五百九十九億円。一時的な資金不足の補てんに充てる政府短期証券は、約九兆円増えて百十五兆二千八十九億円だった。

 国の借金は三カ月に一回公表。〇五年十二月末に八百兆円を超えた後は税収増や歳出削減などでいったん増加傾向が弱まり、〇九年三月末までの三年強は八百五十兆円以下で推移していた。だがリーマン・ショックに対応する補正予算で国債を追加発行した後の〇九年六月末に約八百六十兆円に達した後は、過去最大を更新し続けている。

東京新聞
by momotaro-sakura | 2010-08-11 08:57