ドルが85円前半に下落、FRBの国債投資計画で=NY市場

ドルが85円前半に下落、FRBの国債投資計画で=NY市場
2010年 08月 11日 07:33 JST

 [ニューヨーク 10日 ロイター] 10日のニューヨーク外国為替市場では、米連邦準備理事会(FRB)が、モーゲージ債(MBS)の償還金を国債に再投資し、米経済を支援する措置を発表したこを受け、ドルが対円で下落した。
 この日連邦公開市場委員会(FOMC)を開催したFRBは、経済成長がここ数カ月に減速したことを認め、実質ゼロ金利を長期間維持する方針をあらためて示した。

 わずか2─3カ月前は緊急的な緩和措置の出口戦略を議論していたFRBにとっては政策の転換となる。

 米景気回復への懸念がドルを圧迫するとともに、米金利も長期を中心に押し下げた。

 ドルは対円でほぼ15年ぶり低水準となる85.19円まで下落した。

 ユーロは対ドルで一時上昇し1.32ドル台に乗せたが、前日からはユーロ安の水準。前週の上昇を受けた利益確定売りが続いている。

 フォレックス・ドットコムのチーフストラテジスト、ブライアン・ドラン氏は、FRBの今回の決定と景気見通しの下方修正はドルにマイナスとみている。


ドルは、経済成長鈍化の兆候やFRBの追加刺激策をめぐる憶測を受け、ここ1カ月軟調な動きをしていた。

ただ、ストラテジストからは、FRBが今回、国債やMBSの買い切りまで踏み込まずMBS償還金の長期国債への再投資にとどめた、との指摘も出ている。

 BNPパリバ(ニューヨーク)のストラテジスト、セバスチャン・ガリィ氏は、FRBがバランスシートの規模を拡大させない方針である点を挙げて「量的緩和の対極にある信用緩和」と指摘した。

 FRBは今年に入り、金融危機への対応で導入した国債、エージェンシー債(政府機関債)、エージェンシーMBS(政府機関発行MBS)の買い入れを終了させた。

 フォレックス・ドットコムのドラン氏は、「債券市場は、FRBが資産買い取りを再開する可能性を織り込んでいたが、そうはならなかった。したがって、今後金利が上昇していきドルは持ち直すとみている」と述べた。

 終盤の取引で、ドル/円は0.7%安の85.33円と依然15年ぶりドル安/円高水準(84.81円付近)にそう遠くない水準。

 ユーロ/ドルは0.4%安の1.3181ドル。この日は1.3075ドルまで下げていたが、FOMCの発表直後に1.3234ドルまで上昇した。

 ポンド/ドルは0.3%安の1.5848ドル。

 9日から金融政策決定会合を開催していた日銀は10日、政策金利の維持を決定し、追加緩和策を見送った。会合終了後に記者会見した白川方明総裁は、足元の為替相場について、対ドルで円高傾向になっているとし「引き続き注意深く点検し、グローバルな金融・経済情勢を踏まえてバランス良く総合評価したい」と述べた。ただ金融政策での円高対応に関して「先進国の中央銀行で為替相場の水準自体を金融政策のターゲットにしている中銀はない」とし、「為替市場の動向は景気動向に影響を与える1つの要因だが、そこから金融政策が直ちに決まってくるものではない」と円高回避を目的とした金融政策運営を否定した。これにドルは支援された。

 主要6通貨に対するドルの価値を示すドル指数は200日移動平均の80.835を上回った。それでも7月初めと比べると6%以上低下している。







日経新聞
日経平均先物、続落で始まる 下げ幅100円超 円高、機械受注など
 11日の日経平均先物9月物は続落して始まった。寄り付きは前日の大引けに比べて110円安の9430円で、同時点では2147枚の売買が成立した。円高への警戒が根強いほか、内閣府が8時50分に発表した6月の機械受注が市場予想を下回ったことを嫌気した売りなどが出た。

 TOPIX先物9月物も続落して始まった。前日の大引けに比べて9.0ポイント安の844.0で寄り付き、同時点の売買高は1331枚だった。〔NQN〕


(8/11 9:07)
by momotaro-sakura | 2010-08-11 09:06