小沢氏連立組み替え示唆 「部分連合」の首相を攻撃

【政治】
小沢氏連立組み替え示唆 「部分連合」の首相を攻撃
2010年9月3日 東京新聞・朝刊

 菅直人首相と小沢一郎民主党前幹事長の二日の討論会ではねじれ国会をどう打開するのかが大きな焦点になった。小沢氏は野党との新たな連立政権づくりを示唆首相は法案ごとに野党とのパーシャル(部分)連合を模索する考えを重ねて表明。二人の主張は大きく異なった。 (原田悟)

 「参院選で大敗し、野党は菅政権に協力できないと話している。どう打開するのか」。小沢氏はねじれ国会の対応で首相に攻撃を仕掛けた。首相は以前からパーシャル連合論を唱えているが、これまでのところ、具体的にはなにも進んでいない。この問題に切り込んだのは首相のリーダーシップ不足を印象付ける狙いもあった。

 首相は「謙虚に話し合えば、合意形成はあり得る」と楽観的な見方を示したが、小沢氏は認めない。「(パーシャル連合は)考え方の違う問題では、全く動かない。リーダーは打開策を考えておかなければならない」と突っ込んだ。

 首相を批判した上で、小沢氏は二大政党が大連立したドイツのケースなどを持ち出し、パーシャルではなく、本格的な連立政権を目指す立場を強くにじませた。小沢氏がこうした方向性を公にしたのは今回が初めてのことだ

 新たな連立を模索するには強力な政治力や野党とのパイプが不可欠。小沢氏としては、これが実現できるのは、「剛腕」の自分しかいないと売り込み、党内の支持拡大につなげたかった。

 ただ、新たな連立をどう組み立てるのかは小沢氏も示せない。「当選した場合は、スカッと皆さんに申し上げる」と述べたが、小沢氏が本当に青写真を持っているのかどうか、はっきりしない。 加えて、野党側も現段階では民主党との連立政権には慎重な立場。小沢氏としては今後、どうやって野党を巻き込んでいくのか、具体的な戦略を示さなければ、この日の新たな連立構想も「大風呂敷」にすぎないと批判されかねない。

by momotaro-sakura | 2010-09-03 09:04