2010年 09月 09日
年金積立不足、電力・自動車など改善――8位東京電力、22位西日本旅客鉄道
企業の年金財政が改善している。日本経済新聞社が集計した3月期決算企業(金融、新興3市場を除く1667社)の2010年3月期末の年金積立不足額は、合計8兆8455億円となり、09年3月期末よりも約33%減った。10年3月期に積立不足額を大幅に減少(改善)させた企業をランキングしたところ、電機や自動車、電力など社歴が長く従業員数が多い企業が上位に入った。 積立不足額は運用の実績利回りと想定利回りとのズレが生じたり、給付額を改定したりすることによって増減する。日本の会計基準では積立不足が発生しても貸借対照表に即時に反映しなくてもよいので、数年から十数年かけて費用処理するのが一般的だ。積立不足が減少すると、翌期以降の費用負担が軽くなり業績のプラス要因になる。
1位のNTTは運用環境の好転が・・・ (新聞本文はまだ続きます)
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[日経ヴェリタス]
[提供:日経テレコン21]
積立不足額の大きい主な企業
単位億円、10年3月期末実績、※は米会計基準
積み立て不 足 前の期比減少額
東芝 ※ 5,379 67
日立 ※ 5,021 1,844
ホンダ ※ 4,214 351
富士通 3,866 135
NTT ※ 3,614 2,148
三菱電 ※ 2,934 1,104
トヨタ ※ 2,912 1,017
パナソニック ※ 2,582 1,605
ソニー ※ 2,257 457
NEC 2,148 1,335
(上場企業の年金積み立て不足、3月期末
――ばらつく改善度合い、会計処理や再編で。2010/07/22 日本経済新聞 朝刊)
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