小沢陣営、国会議員票の伸び悩みが最大誤算・政治とカネ」の問題

小沢陣営、国会議員票の伸び悩みが最大誤算
民主党
 民主党代表選は、菅首相が国会議員票、党員・サポーター票、地方議員票のすべてで小沢一郎前幹事長の得票を上回り、大勝した。

 敗北した小沢氏は、国会議員の支持が目標を下回り、「政治とカネ」の問題の逆風も浴びた。

 ◆国会議員票◆

 「政治とカネ」の問題を抱える小沢陣営は、党員票などで苦戦は必至と見ていた。このため国会議員票で菅氏を大幅に上回ることを目指していたが、菅氏の206票に対し、小沢氏は200票と目標を達成できなかったことが決定的な敗因といえる。

 実際、党員・サポーター票と地方議員票で、小沢氏は菅氏に218ポイントの差をつけられ、逆転するには260人の国会議員の支持が必要になる計算で、60人足りなかった格好だ。

 150人といわれる党内最大の小沢グループに加え、鳩山グループ(約60人)を率いる鳩山前首相、旧社会党系グループの輿石東参院議員会長らの支持表明を得た小沢氏が、菅氏の得票を下回ったのは、グループの結束力の問題だ。読売新聞の取材などで、鳩山グループの約4分の1が菅氏支持に回ったと見られる一方、菅、野田、前原各グループで小沢氏を支持した議員が数人程度にとどまったことなどが影響した。
 ◆党員・サポーター票◆

 菅氏は300選挙区の83%にあたる249選挙区で勝利して同数のポイントを獲得、小沢氏を圧倒した。

 ただ、有効得票数(22万8192票)で見ると、菅氏の得票は約60%、小沢氏は約40%で差は縮まる。次点の候補の得票はポイントに反映されない「死票」となってしまう仕組みが、得票差以上に結果の差を広げた格好だ。

 読売新聞社が今月3~5日に行った全国世論調査では、「政治とカネ」の問題に関する小沢氏の説明に「納得できない」との答えが85%に達し、今回、菅陣営が獲得した党員・サポーターのポイントとほぼ比例している

 小沢氏支持の主な国会議員の選挙区に注目すると、山岡賢次副代表(栃木4区)、樽床伸二国会対策委員長(大阪12区)、松木謙公国対筆頭副委員長(北海道12区)の地元で小沢氏は勝利した。一方で鳩山前首相(北海道9区)、原口総務相(佐賀1区)、細野豪志幹事長代理(静岡5区)の地元では菅氏に敗れるなど党員・サポーター票に対する影響力に濃淡が生じた。 ◆地方議員票◆

 地方議員票は菅氏60ポイントに対し、小沢氏は40ポイントにとどまり伸び悩んだ。

 多くの地方議員は来年春に統一地方選を控えている。「政治とカネ」の問題を抱える小沢氏が代表では「選挙を戦えない」との議員心理が働いた可能性もある


(2010年9月15日07時15分 読売新聞)
by momotaro-sakura | 2010-09-15 07:36