HTLV(ヒトT細胞白血病ウイルス)

白血病ウイルス対策本腰…政府、特命チーム発足へ
 母乳などで感染し、白血病などを引き起こす「HTLV―1(ヒトT細胞白血病ウイルス1型)」の感染者が全国に推定約100万人いる問題で、政府は8日、首相官邸内に小川勝也首相補佐官をリーダーとする特命チームを作り、総合対策に乗り出すことを決めた。

 具体的には〈1〉公費負担による妊婦のウイルス検査の実施〈2〉治療法を開発する研究体制を作る――ことなどを検討する。

 菅首相が同日、このウイルスの感染予防の重要性を訴えている「日本からHTLVウイルスをなくす会」の菅付(すがつき)加代子代表らと面会し、明らかにした。

 このウイルスは主に、白血病の一種、「成人T細胞白血病(ATL)」(発病は感染者の約5%)と、足がまひして、車いすや寝たきりの生活になることもある「HTLV―1関連脊髄(せきずい)症(HAM)」(同約0・3%)を引き起こす。両方の病気とも有効性の高い治療法が確立していない。

 感染者は、かつては九州や沖縄に集中していたが、今では全国に広がっている。主に母乳を介して乳児に感染するが、感染の有無を調べる妊婦の血液検査の実施が徹底されていないため、母子感染が広がった。

 菅首相は「これまで、(九州地方などの)風土病として、対策が取られなかったことに、政府として反省する」と述べた。

(2010年9月9日 読売新聞)

by momotaro-sakura | 2010-09-15 10:21 | 健康管理/先端医療