中国首相、漁船船長の釈放求める 「即時に無条件」

中国首相、漁船船長の釈放求める 「即時に無条件」2010年9月22日11時45分アサヒコム

 【北京=古谷浩一】中国の温家宝(ウェン・チアパオ)首相は21日、尖閣諸島沖の東シナ海で中国漁船と海上保安庁の巡視船が衝突した事件で、逮捕された中国人船長を「即時に無条件」で釈放するよう日本に求めた。国営新華社通信が22日伝えた。中国首脳が直接、船長釈放を求めるのは初めて。中国政府がさらなる対日強硬姿勢を鮮明に示した形だ。

 温首相は国連総会出席のために21日、ニューヨークに到着。在米華人らとの会合で事件について語った。船長釈放の要請に対し、「日本側は取り合わず、必要な対抗措置をとらざるをえない」と説明。釈放されなければ、「さらなる行動をとる」とし、追加の対抗措置をとる準備があることも表明した。「このことで生じるすべての結果は、日本側が責任を負わなければならない」とした。

 日本政府が尖閣諸島に領土問題は存在しないとするのに対し、中国政府は今回の事件を「領土と主権を守る」問題と主張している。国連総会出席というタイミングでの温首相の発言は、日中間には領土問題が存在するとの中国の立場を、国際社会に広く訴えようとする狙いもあるとみられる。温首相は「釣魚島(尖閣諸島)は中国の神聖な領土だ」と強調。問題は両国関係だけでなく、「世界の平和と協力、発展」に関係するとし、日本に「間違いを正す」よう求めた

 日中関係ではすでに交流事業の取りやめなど具体的な影響が拡大し、中国での対日感情も悪化し始めている。温首相自らが日本への抗議姿勢を明確にしたことで、対日批判がさらに強まる恐れもある。

by momotaro-sakura | 2010-09-22 12:09