“福山龍馬”暗殺の裏には後藤象二郎がいた?!

どうするNHK?龍馬暗殺犯配役に自薦他薦の激しい売り込み (夕刊フジ)


http://news.www.infoseek.co.jp/entertainment/story/01fujizak20101001010/



 “福山龍馬”暗殺の裏には後藤象二郎がいた?!

 クライマックスに突入するNHK大河ドラマ「龍馬伝」。福山雅治(41)演じる坂本龍馬は、いったい誰に暗殺されるのか? 脱藩の道170キロを実際に踏破して検証したこともある出版プロデューサー、肥留間正明氏が熱筆をふるった。


 「龍馬伝」は、いよいよ佳境。第4部「RYOMA THE HOPE」がスタートした。龍馬の大政奉還への行動に始まり、龍馬暗殺でクライマックスを迎える。暗殺までの5年間で龍馬は、地球半分の2万キロを走破している。私も彼の足跡を追って脱藩の道170キロをはじめ全国を歩いてみたが、彼の行動力に改めて脱帽する。

 ドラマは龍馬が長州藩と組んで幕府と戦う「第二次長幕戦争」、「海援隊」の設立と海援隊の「いろは丸沈没事件」のCGで再現、沈没させた紀州藩を追いつめる歌を歌うのは龍馬役の福山雅治自身など見どころが多い。明治政府の基本方針になる「船中八策」の立案から大政奉還の進言など、歴史的背景が盛りだくさんに描かれている。大政奉還から討幕に向けて薩摩藩、長州藩、幕府、朝廷の暗躍が激化して、龍馬は孤立を深める。

 注目は11月28日に放送予定の最終回「龍馬暗殺」(第48回)だ。NHKでは定説になっている「京都見廻組」の暗殺説を採用するが、配役については自推他薦の売込みが激しいらしい。そして実行犯の黒幕として薩摩藩説などが取りざたされているが、私は著書『龍馬と海』(亀山社中編・音羽出版)にも書いたが、「後藤象二郎説」を取る。

 〔1〕土佐藩家老の後藤象二郎は、土佐藩が手配した龍馬の宿泊先の近江屋を知る立場にあり、パイプのある幕府にリーク、幕府直参の見廻組が実行した。

 〔2〕大政奉還の手柄を自分の手柄にして、海援隊を手に入れたかった。

 〔3〕犯人探しに熱心だった土佐藩は、突然犯人探しをやめている。

 -などなどが後藤象二郎説の理由。

 ドラマは“福山龍馬”をはじめ、若手俳優の起用がやけにハマっている。伊勢谷友介の高杉晋作が長幕戦争で三味線を持って戦場をさすらう姿も良かった。

 後藤象二郎役の青木崇高、沢村惣之丞役の要潤、岡田以蔵役の佐藤健など若手がブレーク。近藤勇役の原田泰三、平井収二郎役の宮迫博之はお笑いとは別の新境地をみせ、近藤長次郎役の大泉洋の演技は味わい深かった。ジョン万次郎役のトータス松本、大久保利通役を及川光博が演じると聞いたとき、虚をつかれた気持ちになった。

 ただ、“龍馬研究家”の立場から言わせてもらえば不満もある。

 龍馬と弥太郎が幼なじみだったという友情物語は、まったくのフィクションだ。史実によれば2人は龍馬が暗殺された慶応3年(1867)に長崎で初めて会っている。どうして同時に暗殺された中岡慎太郎(上川隆也)を解説役にしなかったのか。

 「龍馬伝」の放送開始直後に「東京龍馬会」の幹部の方から怒りの電話がかかってきた。

 「あまりにも間違った歴史的事実が多すぎる。これが龍馬の歴史的事実として容認されると困る。しかもNHKが放送していることが問題だ」とご立腹だった。

 前半でビックリしたのは龍馬の初恋の加尾(広末涼子)に弥太郎が横恋慕を押す展開。さらに加尾が武市半平太のスパイになっていたとは…。一番驚いているのは、天国にいる本物の加尾だろう。

 龍馬がこの世を去ったのは1867年11月だから143年しか経過していない。龍馬と同じ時代に生きた人の孫は、現在80歳以上ながら健在。現在でもホカホカの人物なのである。大河ドラマは、解釈は自由だが歴史的事実を変えることは許されない。

 厳しいことを書いたが、龍馬が暗殺されてからも独身を通した千葉道場の娘の佐那(貫地谷しほり)との交際は本物中の本物。ふたりは結婚の約束までしていたが、長距離恋愛はついに成就しなかった。女好きの龍馬はお龍に手を出して同棲から結婚。今からでも遅くない。佐那との悲恋の“続き”も描いていただきたい。 
夕刊フジ(出版プロデューサー)




[ 2010年10月1日17時00分 ]
by momotaro-sakura | 2010-10-01 18:42