2010年 10月 15日
「チリ国民が結束」大統領支持率急上昇
この約2時間半後には、地下で手助けした救助隊員6人も全員帰還。作業は当初予定の48時間より大幅に速いペースで進み、約22時間半で終了。33人は2日間、コピアポ市内の病院で過ごし順次退院する。退院後も半年間は心身のケアを受けることになる。共同電によると、1人が急性肺炎を患い、うち17人に虫歯が見つかった。うち2人は全身麻酔を伴う歯科治療が必要という。
ピニェラ大統領は最後まで現場で救出を見守り「君たちはわれわれの誇りだ」と涙を浮かべた。支持率は事故発生前の46%から56%まで上昇しており「チリはかつてないほどに(国民が)結束した」と誇らしげに語った。
また、同大統領はチリ国営テレビのインタビューに対し、救出作業に要した費用が1000万~2000万ドル(約8億~16億円)だったと述べた。大統領は費用の3分の2をチリ銅公団などによる公的負担とし、残り3分の1を民間寄付に頼ることを示した。また、救出用トンネルの穴は、最後のレスキュー隊員が地上に引き上げられた後にフタで閉じられ、後日埋め戻す予定になっているという。
[ 2010年10月15日スポニチ