相次ぐ政局騒動 県選出国会議員はどう見る

相次ぐ政局騒動 県選出国会議員はどう見る
2011年06月11日日本海新聞

 菅直人首相の退陣時期や大連立構想、次期首相候補選びと、政局絡みの話題に事欠かない永田町。民主党執行部が大連立に前のめりになる中、鳥取県関係国会議員は現時点での連立には否定的な見方をしている。一方、県内の政党関係者は「政局はやめ、被災地に目を向けて」と、政治の混乱で被災地復興に遅れが生じないか気をもんでおり、国政と地方で意識のズレが生まれている。

 民主党と自民党の大連立をめぐっては、両党内で疑問の声が相次いでいる。民主党の仙石由人代表代行らが大連立に前向きな姿勢を示す中、川上義博参院議員は7日の党常任幹事会で「政権の枠組みは新しい代表が決めるのが当然。いま大連立の話が出てくること自体おかしい」と指摘。「まず民主党内で大連立したらどうか」と皮肉を込めた。

 一方、自民党も7日の役員会で、大連立については、菅首相の退陣後、民主党の新体制が固まった段階であらためて議論することを決めた。

 赤沢亮正衆院議員は「民主党の次の代表が決まらないと話にならないし、政策的にもまず子ども手当など『4K』といわれるバラマキを止めてもらわないと」と強調。浜田和幸参院議員も「政策面でしっかりした合意ができていない状況での大連立は、自民党を支持した人に対しての裏切り行為になりかねない」と慎重な姿勢を示す。

 永田町では9日に入り大連立の話題は落ち着きを見せたが、鳥取県内では政党関係者から党内対立や国民不在の政局騒ぎに疑問の声が上がっている。

 同日の6月県議会本会議。山口享議員が質問の中で、「第2次補正予算を仕上げることが大命題」と国会議員の責務を指摘した。

 これに「議員がおっしゃるように、震災は待ったなし」と応じた平井伸治知事。議会休憩の移動中、「大連立も選択肢の一つだが、今やるべきことは決まっている。(与野党が)胸襟を開いて折衝していただきたい」と被災地復興が最優先と説いた。

 自民党県連会長の山口県議は取材に対して「復興に向け、与野党が協調しないといけないが、被災地復興には財源が必要で民主党マニフェストを見直す必要がある。民主党内でも見直し派と堅持派で分かれている。整理してほしい」と民主党側の努力も求めた。

 民主党県連幹事長の伊藤保県議も「わが国の非常事態。そこに政局絡みを持ち込むと国民の信頼を失う。家や財産を失い、あすの生活も分からない人もいる中、仮に第2次補正予算の成立が遅れたりすると、国民から切って捨てられる」と、永田町を中心とした”コップの中の政争”に違和感を抱いている。

 民主、自民両党の大連立騒ぎに、公明党県本部代表の銀杏泰利県議は「震災復興を早くしてもらうためにもリーダーを代えなければならないが、誰が新首相になるかに興味はない。大連立は新リーダーの度量によって決まるもの」と菅首相退陣後の震災復興への力強い取り組みを求めた。

by momotaro-sakura | 2011-06-11 11:48