福島原発の浄化装置不具合、高い放射線濃度が原因

日経ニュース
福島原発の浄化装置不具合、高い放射線濃度が原因
東電の想定超す
公開日時2011/6/20 12:30

 東京電力は20日、福島第1原子力発電所で止まった汚染水浄化装置の原因が、汚染水の濃度が極めて高かったためとする見解を発表した。放射性物質の吸着材が極端に早く交換基準の放射線量を上回り、当初は汚泥の思わぬ混入があったと考えていた。水自体の放射線量が高いことが停止につながったとすれば、処理量を減らすなど追加対策が必要になる恐れがある。21日にも再稼働を目指すが先行きは不透明だ。

 東電は原子炉に注ぐ1日500トンの冷却水を減らす検討に入った。高濃度汚染水として漏れているからだ。貯水先はほぼ満杯で、6月末にも海にあふれかねない。冷却水を絞れば、原子炉を安定させる「冷温停止」に支障が出る可能性もある。

 東電は19日夜から吸着材に汚染水を流す確認試験を実施。20日午後も続ける。

 浄化装置は17日夜から高濃度汚染水を入れたが、5時間足らずで放射性物質のセシウムを除く装置の交換を告げる放射線量を検出した。交換は1カ月後の予定だった。

 東電は20日午前の会見で「かなり濃い汚染水が入り、その放射線量を計測した」と説明。大量の汚泥などが混入したわけではなく、吸着材の交換回数は増えないとの見通しを示した。

 また東電は20日午前5時、2号機の原子炉建屋の二重扉をすべて開いた。建屋内は湿度が99.9%と高く、原子炉の水位を測る計器などを設置する作業ができていなかった。水蒸気を外に逃がし、一部の湿度が58.7%に下がった。外部への放射性物質の流出は「変化はない」(東電)としている。

by momotaro-sakura | 2011-06-20 15:14