「節電の夏」、選別される銘柄は プロの見方

日経ニュース

「節電の夏」、選別される銘柄は プロの見方
公開日時 2011/6/22 12:37 (2011/6/22 13:22更新)

 22日の東京株式市場で日経平均株価は大幅続伸。政局はほとんど材料視されなかった半面、欧米株高の流れを引き継いで幅広い銘柄が買われた。一方、中期的な市場環境に目をやると、電力不足の影響が、様々な産業に広がりそうな気配だ。22日は1年で最も日が長い夏至。東京都心では今年初めて最高気温が30度以上になる真夏日となった。これから本格化する夏場には、原子力発電所の停止で東京電力や関西電力の管内でピーク時電力使用量を15%削減する必要があるなど、全国的に電力不足が懸念され、今後、市場の銘柄選別の目が改めて強まる可能性もある。「節電の夏」に注目されそうな銘柄、逆に敬遠されそうな銘柄はどこか。市場関係者に聞いた。


「電力効率の改善技術などに期待」

みずほインベスターズ証券投資情報部部長 石川照久氏

 電力不足で製造業の生産体制に影響が出れば、相場を下押しすることになるが、現時点では、土日出勤や発電機の導入などでどれくらい影響を吸収できるか判断できない。消費関連の動きをみても、ポロシャツや速乾性肌着など新たな需要が喚起されている一方で、従来の夏物商品が売れないなどの影響が出て、結局は差し引きゼロになるかもしれない。プラス、マイナスともに影響は未知数だ。

 ただ、個別株への投資テーマとしては、節電や新エネルギーなどが引き続き注目されそうだ。一度大きく買われた銘柄も多いが、新しい材料や切り口が出れば、再度物色が向かう。例えば、古河電工が1回線で原発1基分の送電が可能な世界最高電圧の超電導線を開発したと伝わったが、送電や蓄電など電力の使用効率の大幅改善につながる技術は今後も期待が持てる。ダイキン工業は省エネ家電の代表格の1つだが、素材事業でフッ素樹脂コーティング剤を手掛けており、太陽光発電パネルのバックシート用に中国で増産するなど、新エネルギー関連としても注目されている。また、コンビニ各社やスーパークールビズ関連の小売各社も、月次売上高や四半期業績の開示を通じて、夏場の節電対策に伴う需要増が具体的な数字として見えてくれば、再度期待を集めることになるだろう。
by momotaro-sakura | 2011-06-22 15:29