焼却灰の埋め立て地に太陽光発電所が完成、川崎市

日経ニュース
焼却灰の埋め立て地に太陽光発電所が完成、川崎市
公開日時2011/8/24 6:30

 神奈川県川崎市と東京電力が同市の臨海部に共同で建設している2カ所のメガソーラー(大規模太陽光発電所)のうち、焼却灰の埋め立て地を利用した浮島太陽光発電所が完成。東京電力が2011年8月10日から営業運転を開始した。扇島に建設しているもう1カ所の発電所は2011年12月から運転を始める予定で、二つの発電所を合わせると最大出力は約2万kWと国内最大規模になる。

 浮島の発電所は、川崎市が川崎区浮島町に保有する約11haの土地を東京電力に無償で貸与。東京電力が約3万8000枚の太陽電池モジュールを設置して建設した。最大出力は7000kWで年間の発電量は約740万kWhと、一般家庭の約2100軒分の年間使用量を供給できる。同発電所によるCO2排出量の削減効果は、年間で約3100tになる見込み。


 川崎市は、地球温暖化対策として「カーボン・チャレンジ川崎エコ戦略」に2008年から取り組み始めており、CO2排出量の削減つながるとして二つのメガソーラーの建設を東京電力と共同で進めている。


 併せて、土地を有効活用するねらいもある。川崎市によれば、貸与した土地は家庭ごみの焼却灰や下水の汚泥などを埋め立てた土地。現状では環境基準の問題で通常の土地として利用できない。隣接する場所に浸出液の処理施設を設けて土壌の浄化に取り組んでいるが、環境基準を満たすには20年程度かかる見込みだという。


 川崎市が東京電力に土地を貸与する期間は、運転を開始した8月10日から18年間。18年が経過した時点で、契約を更新するかどうか協議する。「契約が満了するころには、土地の浄化も完了している見込みだ」(川崎市環境局地球環境推進室)。


 12月から運転を開始する扇島太陽光発電所は、東京電力が川崎区扇島に保有する約23haの土地に建設している。同発電所には約6万4000枚の太陽電池モジュールを設置し、最大出力は1万3000kW。年間の発電量は1370万kWhで、一般家庭の約3800軒分の年間使用量に相当する。CO2排出の削減量は約5800t。

(ライター 山崎一邦)

[ケンプラッツ 2011年8月23日掲載]
by momotaro-sakura | 2011-08-24 07:58