文科省 放射線値のさば読みを業者に指示

文科省 放射線値のさば読みを業者に指示

 2011年12月14日 21:00 


契約解除に業者が怒りの声
放射線量測定機を販売するアルファ通信(豊田勝則社長)が怒りの告発を行った。9日の日刊ゲンダイが報じた。

アルファ通信は文部科学省から福島県内の学校や公園などの放射線値を測定する「オンライン線量計」を受注したが、「納期を守らない」、「測定精度が低い」などとして契約を解除された。


モニタリングポストより高い数値はダメ
文部科学省では、福島県内の学校や公園2700か所に放射線測定器を設置。測定値をオンライン上で公開するシステムを制作している。

このうち600台を受注したのがアルファ通信だった。11月中旬、文科省は納期の遅れや測定精度が基準を満たしていないことなどを理由に契約を解除した。

アルファ通信側はこれに対して、真っ向反論している。それによると文科省はアルファ通信の機器について、測定値が2割程度低く表示されるよう求めたという。納期の遅れも、この無理な「補正」を強要されたせい、とのこと。

アルファ通信が納入しているのは米軍も使用している国際的な仕様に基づく製品。一方、文部科学省側が国内で使用しているのは日立系の測定器だ。国際仕様の測定器は国内仕様のものより、一般に高い数値が出る。

また、すでに設置されているモニタリングポストは、地上から20mほどの高さに設置されているものも多く、地表より低い数値を計測している。

アルファ通信の機器は地上50cmの数値を計測するため、モニタリングポストより高くなる。こういった「より高い放射線値の測定」を恐れたため契約を解除された、との見方もある。




11月19日(土曜日)の朝刊で以下のような記事を目にした方もいるのではないだろうか。

「文部科学省は18日、福島県内の学校や公園で放射線量を計測する
『オンライン線量計』を発注した業者との契約を解除したと発表した。
測定精度が低く、結果の送信ができないなどのトラブルで納期が守られなかったためと説明している」(朝日新聞より)

東京新聞などは1面トップだった。
この業者というのは東京都中野区にある「アルファ通信」(豊田勝則社長)で、社長は私もよく知っている。

簡単に経緯を書くと、福島の学校などに600台の線量計を設置する工事を「アルファ通信」が落札し、
工事を始めたのが9月からだった。
線量計を入れるカプセルの仕様が突然変更されたり、台風などもあったことで
10月中旬の納期は双方了解して11月に延期した。次の納期は11月14日。
600台のうち480台までは設置が完了したが、100台と少しが残ったのは事実である。
文科省の契約解除の理由は納期遅れだけである。

しかし、文科省は会見で、
記事にもあるように「測定精度が低く」てと計数管にあたかも欠陥があったように話しているが、
これは事実とは異なる。
いちばん文科省が問題にしたのは、「アルファ通信」の使用している計数管がアメリカ製であることだった。
これはアメリで校正(検定のようなもの)をした国際標準の計数管である。

文科省がモニタリングポストなどで使っているのは、国内の日立系の会社の製品である。

いまでは知られるようになってきたが、文科省が発表している放射線量は、
モニタリングポストを高いところに据えたりして、市町村が発表している数値より低い。

子どもの背丈のところを測らないのでは意味がないという批判が巻き起こり、今回は地上50センチに設置することになった。
しかし数値がモニタリングポストより高く出ることに怯えた文科省は、
「アルファ通信」の線量計の数値が低く出るよう仕様変更することを強硬に要求してきたのである。

聞くところ、期限ギリギリになっても「アルファ通信」の技術者を丸一日缶詰にして、
アメリカ標準ではなくここは日本なのだから日本標準にせよとの一点張りで、聞く耳を持たず。
その結果、設置の仕事にも影響が出てしまったというのだ。

このことが指し示している最大の問題点は、
文科省が発表している放射能の線量は人為的に操作され、低く出るようにせよとメーカー側に要求し、
それを飲まなければ切るという理不尽とも思えるやり方をしていることである。

「アルファ通信」側はこうした問題を含めて、記者会見を開く意向である。
また、こうした官僚たちのいい分を、少しも検証することなく垂れ流す新聞にも猛省を促すつもりである。

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by momotaro-sakura | 2011-12-15 12:23