ガラパゴス化

ガラパゴス化


独自の方向で多機能・高機能化した製品やサービス、海外進出やM&Aに消極的な企業、排他的で規制の多いマーケットなど、国際標準からかけ離れている日本の産業の現状を批判的に表した新語。大陸から隔絶された環境下で、生物が独自の進化を遂げたガラパゴス諸島(エクアドル)の生態系に重ね、2007年ごろから広く使われるようになった。
その端緒となったのが、豊富な機能が付いた日本製携帯電話である。日本独自の通信方式(PDC方式)が採用されている第2世代携帯電話で、国内1億人を超える巨大市場の主導権を奪うため、電話事業各社は自社の端末機に次々と新たな機能を搭載していった。その技術やサービスは世界の最先端と評されるものの、国内シェア争奪戦が繰り広げられている間に、欧州のGSM方式が標準規格になっている世界の携帯電話市場は、ノキア(フィンランド)、サムスン電子(韓国)、モトローラ(米国)など、グローバル戦略にたけた欧米や新興国の企業に制覇されてしまった。最近は、特殊な進化を遂げた日本製端末を自虐的に言う「ガラケー(ガラパゴスケータイ)」などという呼称も広がっている。また、3つの方式がある地上デジタルテレビ放送の送受信技術も、ガラパゴス化の可能性があると言われる。欧州方式と米国方式が優位を占め、日本方式の技術は高い評価を受けながらも、導入に至ったのは南米などの数カ国に過ぎないからだ。この他、電子マネー、カーナビ、さらには大学教育や医療サービスなどの分野でも、ガラパゴス化の懸念が高まっているという声がある。

by momotaro-sakura | 2012-07-01 15:30