竹島領有権 韓国に共同提訴要求

竹島領有権 韓国に共同提訴要求
8月17日 17時8分NHKニュースWEB


政府は、韓国のイ・ミョンバク大統領が日本海にある島根県の竹島に上陸したことを受けて、竹島の領有権について、国際法にのっとって平和的な解決を目指すため、国際司法裁判所への提訴に向けた手続きに入る方針を決め、玄葉外務大臣が、韓国の駐日大使に対し、こうした方針を伝え、共同での提訴に応じるよう求めました。

政府は、韓国のイ・ミョンバク大統領が、今月10日に島根県の竹島に上陸したことを受けて、韓国に駐在する大使を一時帰国させたほか、追加の対抗措置の検討を進めてきました。
そして政府は、今回の竹島上陸で、日韓両国の間に従来から領土紛争があることがより明確になったとして、国際法にのっとって平和的な解決を目指すため、竹島の領有権について国際司法裁判所への提訴に向けた手続きに入る方針を決めました。
これを受けて玄葉外務大臣が、17日、韓国のシン・ガクス駐日大使を外務省に呼び、「竹島は日本の固有の領土であり、イ・ミョンバク大統領の竹島上陸は極めて遺憾だ」と重ねて抗議したうえで、「近日中に、国際司法裁判所へ提訴するための付託と、日韓紛争解決の交換公文に基づいて第三国による調停を提案する」と述べ、韓国側に対し、国際司法裁判所への共同での提訴に応じるよう求めました。
これに対してシン大使は「竹島は韓国固有の領土だ」という韓国側の立場を主張しました。
国際司法裁判所は、紛争当事者の双方の合意がなければ、動き出さない仕組みで、日本は昭和29年と昭和37年に、竹島の領有権について付託することを韓国側に提案しましたが、いずれも拒否されて実現しませんでした。
これに関連して藤村官房長官は、記者会見で、「韓国は国際連合の重要な加盟国であり、『グローバルコリア』を標榜している。竹島に関する領有権の主張が、仮に正当だと考えるのであれば、わが国政府の提案に応じるよう強く求めたい」と述べました。

島根県知事“政府もようやく踏み切った”
島根県の溝口知事は「竹島の問題については日本と韓国の2国間での交渉が難しいのであれば、国際社会の場での話し合いで解決に向けた努力をすべきとこれまで言い続けてきた。韓国の大統領の訪問によって、政府もようやくその方向に踏み切った」と述べ対応を評価しました。
一方、韓国が提訴に応じなかった場合の対応については、「韓国とは協力しなければならない課題もあるほか、経済交流も活発になっている。日韓関係全体を見て、政府が適切に判断していく必要がある」と述べるにとどまりました。

住民からは肯定意見
松江市の住民からは、政府の対応を肯定的に受け止める声が聞かれました。
65歳の男性は「国どうしの問題なので、世界全体を味方につけて国際的な解決をしなければならないと思う。韓国が提訴に応じるかどうかは別として、やるべきことはやっていかなければいけないのではないか」と話していました。
松江市の大学に通う22歳の男性は「政府はいつも口だけで、対応が弱々しいと感じていた。提訴という形での抗議はよいと思う」と話していました。
38歳の派遣社員の女性は「竹島は日本の領土だと思うので、政府の対応は当然だ。一方で、この問題で文化などの交流が途絶えてしまうとすれば悲しいことだと思う」と話していました。

by momotaro-sakura | 2012-08-18 07:45