ブリヂストン、タイヤに新たな原材料 安定調達で収益確保

日経ニュース
ブリヂストン、タイヤに新たな原材料 安定調達で収益確保
公開日時2012/8/23 3:30

 ブリヂストンはタイヤの原材料を大幅に見直す。2050年をメドにゴム原料のほぼ半分を占める石油の使用をゼロにし、従来型天然ゴムの使用比率も低減。材料の再利用や新しい植物原料で置き換える。


ブリヂストンと味の素、生物資源由来の合成ゴムを共同研究
公開日時2012/5/31 20:57

 ブリヂストンと味の素は31日、タイヤ向けにバイオマス(生物資源)由来の合成ゴムを共同開発すると発表した。味の素が発酵技術を活用し、植物などからゴム原料を生産。ブリヂストンがゴムに加工し、2020年をめどにタイヤ材料として利用を始める。枯渇や高騰の懸念がある石油を使う既存の合成ゴムとの代替を進め、長期的に事業の安定性を確保する。

 仏ミシュランや米グッドイヤーといった世界のタイヤ大手も米デュポンなどと組んでバイオ由来のゴムの開発に乗り出している。ブリヂストンも高いバイオ技術を持つ味の素と連携することで実用化を急ぐ。

 現在1本のタイヤに使われるゴムのうち約6割が天然ゴムで、約4割が合成ゴム。共同開発するのは合成ゴムの一種である「イソプレンゴム」。タイヤの耐摩耗性や強度を高めるために配合され、現在はタイヤのゴム使用量全体の数%を占めているという。

 このほど味の素がイソプレンを生み出す能力を持つ微生物を開発した。この微生物に植物由来の糖を食べさせて発酵し、イソプレンを抽出する。これをブリヂストンが独自の触媒技術を使ってゴムにした。

 味の素は今後、発酵や分離技術を改良し、20年までにイソプレン量産をめざす。まず来年にもパイロットプラントを建設する。ブリヂストンは味の素が生産した原料を使い、15年をめどにバイオマス由来のゴムを使ったタイヤを試験生産する。

 バイオ由来の合成ゴムは天然ゴムとの代替も可能。石油由来の合成ゴムも天然ゴムもタイヤ需要の拡大で需給が逼迫し、価格は上昇傾向にある。

 このため、ブリヂストンは「量産の規模によるが、現在のゴム価格を考えれば(バイオ由来のゴムの)コストは見合うのではないか」としている。天然ゴムは生産地が東南アジアに偏っており、調達先の多様化でも効果があるとみている。

 ブリヂストンは化石資源を使わない材料でつくるタイヤを開発し、20年に発売する目標を掲げている。味の素との共同開発はその一環。今回とは異なる方法による代替ゴムの開発も進めている。
by momotaro-sakura | 2012-08-27 15:35