鉄過剰症


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鉄過剰症


鉄の過剰症については、腸にも存在する貯蔵鉄(フェリチン)が鉄の吸収を促進、抑制して制御しているので、その発現はまれだといえます。過剰症はヘモシデローシスとヘモクロマトーシスの2つに分類できます。ヘモシデローシスでは肝臓や脾臓に貯蔵鉄の滞留がみられます。ヘモクロマトーシスでは肝臓、膵臓、皮膚での貯蔵鉄の沈着が表れます。

ヘモクロマトーシスが進行すると肝硬変、糖尿病、青銅肌の発症をきたします。さらに悪化すると心不全に至るケースもあります。

また遺伝的ヘモクロマトーシスも知られています。これはある遺伝子の変異を原因とし、通常の食生活にもかかわらずに、鉄が過剰に吸収され沈着し過剰症を引き起こすものです。

鉄過剰症にはその他、鉄の過剰摂取により、酸素分子や過酸化水素分子と反応して活性酸素種発生の原因となる事が知られています。





デフェロキサミン

デフェロキサミン(英: deferoxamine, desferrioxamine, desferoxamine, DFO, DFOA, desferal)とは体内から過剰な鉄を除去するために使用されるキレート剤の一つで、鉄過剰症及び鉄中毒の治療薬。イギリスでは一般にメシル酸デフェロキサミンとして使用される。

筋肉注射及び点滴静脈注射により投与される。

作用機序 [編集]

デフェロキサミンは血流における遊離鉄と結合し、尿からの排泄を促進する。過剰な鉄の除去によって肝臓のような臓器や組織への傷害を軽減する。



従来の鉄キレート剤

 鉄が体内に蓄積した場合には、鉄を除去することが必要になります。先天性のヘモクロマトーシスでは、瀉血をすることによって鉄を除去することが行われます。しかしながら、貧血のために輸血を必要とする場合には、瀉血をするわけにはいきません。
 その場合は、鉄を除去する薬、すなわち鉄キレート剤が用いられます。これまで、わが国で用いることができた鉄キレート剤は、デフェロキサミンのみでした。デフェロキサミンは、注射薬で筋肉注射もしくは点滴静注で用いられます。デフェロキサミンは、注射後の半減期が5~10分と短いために、持続点滴もしくは持続皮下注でないと有効性が低く、また、毎日注射しないと効果が不十分でした。しかしながら、毎日、持続点滴、もしくは持続皮下注するなどということは、多くの外来患者には困難なことで、輸血をする時にだけデフェロキサミンの点滴をするようなことが、一般に行われています。従って、除去率も低く治療としては不十分なものでした。デフェロキサミンを注射すると、鉄が尿中に排泄されて、尿の色が赤褐色になるのですが、デフェロキサミンの点滴後、1回位しか尿の色が茶色にならないということが普通です。

新しい鉄キレート剤の登場

 鉄過剰症になると、血清中のフェリチンが上昇して、1000ng/mL以上になり、輸血を頻回に繰り返していると数千ng/mL以上になることも珍しくありません。デフェロキサミンを間欠的に注射するだけでは、フェリチンを十分に下げる治療効果をあげることは難しいのですが、今回、新しい鉄キレート剤が登場しました。今回登場した新しい鉄キレート剤、デフェラシロクスは経口薬で、錠剤を水で溶かして空腹時に飲むというものです。経口薬なので毎日投与することが容易であり、外来通院しながら輸血治療を受けている難治性貧血患者にとって、大変有益な薬剤であるということができます
 デフェラシロクスは、デフェラシロクス2分子が、3価の鉄1分子と結びついてキレート作用を発揮して、糞中に排泄されます。したがって、デフェラシロクスを服用すると、体内の鉄が便中に排泄されるのです。






デフェラシロクス




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by momotaro-sakura | 2012-09-01 09:38 | 健康管理/先端医療