石原知事、尖閣港「どうせ選挙、新しい政府に」

石原知事、尖閣港「どうせ選挙、新しい政府に」

 政府は3日、尖閣諸島(沖縄県石垣市)の購入に向け、埼玉県在住の地権者と大詰めの交渉に入った。


 購入額は約20億5000万円としたい考えで、月内に売買契約の締結を目指す。国有化後の島の活用策では、荒天時に船舶が停泊する避難港の整備は見送り、本格的な灯台の整備などを行う方向で調整している。

 政府関係者によると、長浜博行官房副長官は同日、地権者の男性と会い、契約に向けた交渉を行った。政府が購入を目指すのは、魚釣島
うおつりじま
、北小島
きたこじま
、南小島
みなみこじま
の3島。購入費は2012年度予算の予備費を充てる。藤村官房長官は3日の記者会見で「地権者にも(国に)売りたいという意向もある」と述べ、交渉は前進しているとの見方を示した。

 島の購入計画を先行させてきた東京都の石原慎太郎知事は、国有化に協力する条件として船が避難できる施設である船だまりの整備を掲げ、8月19日の野田首相との会談で提案した。しかし、政府は、荒天などを口実に中国などの活動家らが島に不法上陸する事態が相次ぐ可能性があるとみて、避難港や船だまりの整備を時期尚早と判断した。一方、首相は石原氏との会談で「何らかのものは作る」と説明、政府内では船舶の安全航行に向けた無人の灯台建設や、自然環境保護のための観測施設の設置などが検討されている。

 これに対し、石原氏は3日、東京都内で記者団に「零細な漁民を助けるためにも船だまりは必要。どうせ選挙があるから新しい政府と交渉して(施設建設を)やってもらう」と述べ、政府の対応に強い不満を示した。 

(2012年9月4日08時19分 読売新聞)
by momotaro-sakura | 2012-09-04 08:44