<尖閣諸島>先越され石原知事が不快感

<尖閣諸島>先越され石原知事が不快感

毎日新聞2012年9月5日 22時35分 (2012年9月5日 22時55分 更新)


 「男の約束で、じかに(地権者から)説明受けなきゃ納得できないですな」。先行していた交渉を袖にされた形の石原慎太郎東京都知事は5日、国の尖閣諸島購入に「口を挟める問題じゃない」としつつ不快感を示した。

 都の交渉がうまくいかなかった一因とされるのが価格の問題だ。

 都が一定規模以上の用地を取得する場合、不動産鑑定、財産価格審議会の了承、議会の同意という手続きを踏まねばならない。

 都幹部の一人は「地権者と連絡を取り合っていたのは知事だけだが『不動産鑑定の結果が出るまで価格の話はしないで』とお願いしていた」と明かす。

 一方、政府は予備費などを使えば「地権者の言い値」(知事側近)ですぐ購入できる。

 国が直接購入する場合、石原知事は延べ10万人以上から集まった計約14億6000万円(4日現在)の寄付金を国に渡す意向を示した。都財務局によると、昨年8月の地方財政健全化法の改正で、これまで原則禁止だった地方自治体から国への寄付が自治体の判断だけで可能になり、都議会が同意すれば譲渡に問題はないという。

 寄付をした人が「約束が違う」と返還を求めても、匿名の寄付もあるため、すべてに応じるのは難しい。この点について石原知事は「(寄付をした人に)説明の手紙を出す」と話している
。【清水健二、佐々木洋】
by momotaro-sakura | 2012-09-06 07:21