名門私立中学いじめに 校長「スカートめくりの延長」と説明

名門私立中学いじめに 校長「スカートめくりの延長」と説明

2012年9月6日 16時00分

 女性セブン8月23・30日号が報じた、名門私立中学校での「いじめ事件」だが、学校側は、いまなお沈黙を守ったままだ。そもそも、どんな事件だったのだろうか。その一部始終を詳らかにしよう。

 事件が起こったのは5月下旬のこと。女子3人、男子2人のいじめっ子グループが、同級生の女子生徒・A子さんを追い回し、校内の女子トイレの個室に追い込んだ。

「3人の女子生徒たちは直接、手を下さず、男子生徒2人にA子さんが逃げ込んだ個室の隣から壁を乗り越えて侵入するように指示したそうです。男子生徒たちは命じられたとおり、A子さんが逃げこんだ個室に入り、服の上から胸を揉んだり、制服のスカートをめくり上げたり、さらにはブラウスまで剥ぎ取ったみたいです」(ある保護者)

 さらに、その様子を携帯電話のカメラで撮影するにまで及んだという。

「カメラで撮影されていたのは動画で、A子さんは上半身裸で、胸は露わになっていたそうです。しかも、泣き叫ぶA子さんの声も入っていて、生々しい映像だったということです。しかも、その動画は、クラスの半分くらいの生徒たちが目にしたみたいです。A子さんにとっては、あまりにもつらい出来事となってしまったでしょう…」(前出・保護者)

 このレイプまがいの“いじめ”に、A子さんは泣きながら逃げ出したという。話を聞き、激怒したA子さんの両親が学校側に猛抗議。校内で大問題となった。

 結局、実行犯の男子生徒2人は退学、3人の女子生徒と被害者であるA子さんは3日間の停学となった。

「学校側は、いじめを指示した女子生徒たちにも“自主退学”を勧めたそうです。しかし、彼女たちは“私たちは、A子さんと話をしようと思ってトイレに呼んで、待ち合わせしただけ”と主張したため、学校側も証拠不十分ということで、停学にとどめたみたいですけど…」(前出・保護者)

 事件からほどなくして、その生徒たちが所属する学年では保護者説明会が行われ、そこで校長からは信じられない説明があったという。

「“加害者”と“被害者”という言葉は使わず、一括りにして、“関係者”と呼んでいました。しかも、停学の理由については“喧嘩両成敗”という説明でした。充分な説明もないまま、学校側からは“口外しないように”と箝口令が敷かれたんです」(前出・保護者)

 また別の保護者がこう証言する。

「校長は、男性の保護者に向けて“みなさんも昔、好きな女の子のスカートをめくったことあるでしょ? その延長ですよ。…
何も心配することはありません”と言ったんです。でも心配するようなことがないなら、退学にする必要はないでしょう。不信感でいっぱいになりましたね…」
 結局、何が起こったかの具体的な説明はなく、その会は終了した。事件が明るみに出てから1か月が経つが、夏休み期間中ということもあってか、学校側は何も語ることなく、事態が沈静化するのをただ黙って待っている──そんな状況が続いている。
※女性セブン2012年9月20日号



名門私立中いじめ問題 被害者女子の父親「そっとしておいて」

2012年9月8日 07時00分

 8月に大きく報じられた名門私立中学校で起こったいじめ事件。その被害者となった女子生徒・A子さんの父親に事件について尋ねると、

「娘は元気にしています。もう終わったことですから、そっとしておいてください。学校は素晴らしい対応でした…」

 5月下旬、女子3人、男子2人のいじめっ子グループが、同級生の女子生徒A子さんを追い回し、校内の女子トイレの個室に追い込んだうえ、卑劣な行為に及んだ。

 実行犯の男子生徒2人は退学、3人の女子生徒と被害者であるA子さんは3日間の停学となった。被害者であるはずのA子さんの父親が、このように言わざるを得ないのはなぜなのか。

 その背景には“保護者同士の軋轢”という問題と“子供の将来”という2つの要因が隠されていると、教育評論家・小宮山博仁氏は指摘する。

 名門校の多くは、幼稚園や小学校といった、下のカテゴリーの学校を持つ。そうした下のカテゴリーの学校から子供を通わせている保護者たちの多くは社会的な地位を確立した人たちで、“自分たちを特別だ”と思う節があるという。

「中学校や高校から入ってきた生徒の保護者には一般のサラリーマンなども多いです。そういった保護者との経済格差もいじめを生む要因のひとつとなります。

 たとえば、下のカテゴリーからの持ち上がり組の保護者は問題が起こっても、“この学校に合わないあちらが悪い”と責任をなすりつけようとする傾向があるんです。もう一方の保護者たちは、“ああいう人たちとは、これ以上かかわりたくない”という思いでぐっと我慢するという構図です」(小宮山氏)

 そして、A子さんの父親がもっとも危惧しているのが、娘の将来だろう。

「せっかく名門校に入ったのに、わざわざ転校させたいと願う親は少ないはず。それは将来、難関大に進学できるという大きなメリットがあるからです。学校の考えに逆らって事を荒立てたりしないで、自分たちが我慢することで子供の明るい将来が約束されているのなら、そちらを選ぶ親も多いはずです。

 そして、一度、その名門校に残る選択をしたのであれば、子供はいじめっ子とこれからも学校生活を送らなければならないわけですから、親としては余計なことは何も言わないほうがいいと判断するのが普通でしょう。しかし、学校との連絡を密にしていじめが二度と起きないように要望し、通学を続けるほうがいいと思います」(前出・小宮山氏)
※女性セブン2012年9月20日号
by momotaro-sakura | 2012-09-07 13:50