日立、2円増の5円配 4~9月 業績底堅く株主配分強化

日経ニュース
日立、2円増の5円配 4~9月 業績底堅く株主配分強化
公開日時2012/9/13 23:21

 日立製作所は13日、2012年4~9月期の中間配当を5円と、前年同期に比べて2円増やすと発表した。4~9月期の普通配としては05年以来の水準。景気変動の影響が比較的小さい電力設備や鉄道など社会インフラ事業を中心に底堅い業績が見込めるとして株主配分を強化する。 日立は期初時点で配当予想を示さず、半期ごとに業績動向をみながら配当水準を決めている。10年4~9月期は創業100周年の記念配2円を含む5円配を実施したが、普通配を5円に引き上げるのは、05年4~9月期(5.5円配)以来。

 日立は前期末で18.8%だった自己資本比率を今期末に20%に高める目標を掲げている。前期の配当性向は10.4%だが今後は利益水準に応じ配当を積み増す方針とみられる。

 日立は収益変動の激しい半導体や薄型パネル事業を分離し、安定収益が見込める火力発電所の設備や鉄道設備など、インフラ事業に経営資源を集中している。13年3月期は国内外の発電設備の収益が堅調。7月には英国で鉄道車両と長期の保守サービスで事業規模が約5500億円の大型案件を受注した。この案件が収益に本格寄与するのは17年以降になる見通し。
 日立は13年3月期通期の連結純利益見通しを前期比42%減の2000億円としている。株式市場には上方修正への期待があり、アナリスト予想の平均値であるQUICKコンセンサスは36%減の2212億円と、会社予想を上回る。

 日立が製造業で過去最大規模の7873億円の連結最終赤字を計上した09年3月期は期末配を無配(年間は3円配)としたほか、10年3月期は年間配当をゼロとした。構造改革で収益は安定してきており、市場には「景気悪化への抵抗力も強く今期は年間で(2円増の)10円配となる可能性もある」(JPモルガン証券の和泉美治シニアアナリスト)との声もある。

by momotaro-sakura | 2012-09-17 14:09