冠動脈疾患

治療選択肢:ステント留置術

ステントは拡張することができる網目状の小さな金属製の筒です。ステンレススチールやコバルト合金などの金属でできています。様々な病変にあうよう様々な長さや径のものがあります。

ステントはすでに10年以上にわたって冠動脈疾患の治療に用いられており、数百万の人々の役に立っています。

バルーン血管形成術の場合と同様、小さなバルーンに取り付けたステントを動脈内で拡張し、アテロームを血管壁に押しつけて血流を回復します。



ステントの種類

ステントには、特別な薬剤が塗布されたものとされていないものがあります:

ベアメタルステント: 薬剤が塗布されていないステント。金属だけでできたステントです。
薬剤溶出型ステント: 薬剤が塗布されていて、じわじわと溶出されます。

ベアメタルステントと薬剤溶出型ステントのどちらでも、狭くなった動脈を効果的に拡げることができます。しかし、塗布された薬剤が再狭窄(再び血管が狭くなること)を予防する働きをするため、長期間にわたって血管の開存を維持するためには、薬剤溶出型ステントの方がその効果がより長く持続します。
薬剤溶出型ステントにより再狭窄と再治療の必要性(およびそれに伴うリスク)を軽減できる可能性がありますが、薬剤溶出型ステントには別のリスクが伴う可能性もあります。

ステントの利点

ステント留置術では、機械的に血管を支持するため、血管の再狭窄防止に役立ちます。

ステント留置術は、バルーン血管形成術と同様、バイパス術に比べて低侵襲です。このため、合併症のリスクはバイパス術の場合よりも低くなります。

ステント留置後の入院期間はバイパス術後よりも短く、回復期間も短く済みます。

ステントのリスク

ステント留置術は重大な合併症が起こることはまれですが、バルーン血管形成術と同じリスクをすべて伴います。カテーテル挿入部位に感染や大量の出血が生じ、あざができることがあります。その他のまれな合併症として、心臓発作および心臓突然死があります

ステントを留置した場合でも、依然として動脈が再狭窄する場合があります。ベアメタルステントを留置した場合は、15~30%の確率で再狭窄が起こります(薬剤溶出型ステントを留置した場合では、この割合は低くなります)。再狭窄が起こった場合は、バルーン血管形成術、ステント留置術の再施行またはバイパス術が必要となることがあります


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薬剤溶出型ステントによる冠動脈疾患の治療

新世代のステントには、血管に機械的支持を与えるだけでなく、血管が再び閉塞するのを防ぐ働きをする薬剤が塗布されているものがあります。薬剤溶出型ステントを血管に留置すると、数週間にわたって、薬剤が直接血管壁に溶出されます。

再狭窄リスクの低減

この薬剤には、ステント留置後、再狭窄を抑制する働きがあります。

血栓のリスク

薬剤溶出型ステントは、血管を開存させておくのにはベアメタルステントよりも効果的ですが、別のリスクを伴うこともあります。一部の研究では、薬剤溶出型ステントを留置した場合、ベアメタルステントを留置した場合よりも、留置したステント内に血栓(血のかたまり)が形成されるリスクが高い可能性があることが示唆されています。薬剤溶出型ステントは比較的新しいため、長期的な成績はありません。
血栓症はまれですが、血栓ができると命取りになる可能性があります。このため、薬剤溶出型ステントを留置した場合は、血栓予防薬(抗血小板剤)を服用する必要があります。どのくらいの期間服用するかは担当医師の指示に従ってください。
冠動脈疾患がある患者さんのすべてに、薬剤溶出型ステントが適しているわけではありません。あなたがこの治療法に適しているか否かについては、担当医師がアドバイスしてくれます。



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成分(一般名) : クロピドグレル硫酸塩
製品例 : プラビックス錠25mg~75mg ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 : 他の血液,体液用薬/抗血小板剤/抗血小板剤

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概説 血管内で血液が固まるのを防ぐお薬です。血栓症の治療に用います。
作用

【働き】


血管内で血液が固まり、血流を止めてしまう状態を「血栓」といいます。心筋梗塞や脳卒中(脳梗塞)がその代表です。血管が詰まってしまうので、その先の組織が障害を受け機能を失ってしまいます。

このお薬は「抗血小板薬」です。血小板の働きをおさえて、血液が固まるのを防ぎます。おもに、脳の血管が詰まる脳卒中(脳梗塞)の予防に用いられています。とくに、脳の太い動脈がコレステロールなどで狭くなることで起こる「アテローム血栓性梗塞」、あるいは頚動脈の硬化による「一過性脳虚血発作」に効果が高いと考えられています。経皮的冠動脈形成術(PCI)が適用される狭心症や心筋梗塞にも有用です。

【臨床試験】
この薬クロピドグレルと、標準的な抗血小板薬であるアスピリンとの比較試験が、2万人近くの人でおこなわれています。この薬を飲んでいた人のほうが、心血管系の病気の発症割合が9%ほど少ないという結果でした。
国内で広く使われている従来品の類似薬チクロピジン(パナルジン)を対照とした二重盲検比較試験がおこなわれています。その結果、心血管系の病気の発症予防効果に差はでませんでしたが、肝機能障害など重い副作用の発現率がチクロピジンより少ないことが示されました
CHARISMA試験は、アスピリンとの併用療法における1次予防効果を検証する試験です。その成績は、期待に反し、この薬とアスピリンを併用しても、アスピリン単独による効果と差はなく、かえっては出血や死亡のリスクが高くなるというものでした。1次予防における安易な抗血小板薬の併用療法は推奨できないと結論されました。

特徴 チエノピリジン系の抗血小板薬です。同系のチクロピジン(パナルジン)と比べ、出血や血液障害、肝機能障害など重大な副作用の発現率がやや低いです。
多くの大規模臨床試験によって、その有用性と安全性が確認されており、世界的にも広く使われています。

注意
【診察で】
持病やアレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。
服用中の薬を医師に教えてください。また、別の病院や別の科で診察を受けるときも、この薬を飲んでいることを必ず伝えてください。
注意事項や副作用について十分説明を受けてください。薬の性質をよく理解しておくことが大切です。
手術や抜歯の予定のある人は、事前に医師と相談しておきましょう。出血が止まりにくくなることがあります。


【注意する人】


血が止まりにくくなるので、出血をともなう病気のある人は使用できません。たとえば、血友病、消化管出血、尿路出血、喀血、眼底出血などです。また、手術の前後、使用を休止することがあります。


適さないケース..出血をともなう病気
注意が必要なケース..出血傾向のある人、重い肝臓病、重い腎臓病、高血圧、低体重、高齢の人、手術の前後。

【飲み合わせ・食べ合わせ】
アスピリンやワルファリンなど他の抗血栓薬といっしょに飲むと、出血しやすくなるかもしれません。これらとの併用は、慎重におこなわなければなりません。
消炎鎮痛薬による消化管出血の副作用を助長するおそれがあります。
胃薬のオメプラゾール(オメプラール、オメプラゾン)との併用により、この薬の作用が減弱するおそれがあります。

【使用にあたり】


症状によって飲む量が違います。指示された用法用量を守ってください。ふつう、空腹時や食間を避け、1日1回食後に飲みます。


【検査】


定期的に肝機能や血液の検査を受ける必要があります。とくに飲み始めの2カ月間は、2週間ごとにおこなうことが望ましいです。


【食生活】


出血が止まりにくいかもしれません。激しい運動や危険な作業をおこなう場合は、ケガをしないように注意しましょう。もしも、ひどいケガをしたときは、直ちに受診してください。
効能

【効能A】


虚血性脳血管障害(心原性脳塞栓症を除く)後の再発抑制


【効能B】


経皮的冠動脈形成術(PCI)が適用される下記の虚血性心疾患


急性冠症候群(不安定狭心症、非ST上昇心筋梗塞、ST上昇心筋梗塞)
安定狭心症、陳旧性心筋梗塞

※注意:PCIが適用予定の虚血性心疾患患者への投与は可能である。冠動脈造影により、保存的治療あるいは冠動脈バイパス術が選択され、PCIを適用しない場合には、以後の投与は控えること。

用法

【効能A】


通常、成人は、クロピドグレルとして75mgを1日1回経口服用するが、年齢、体重、症状によりクロピドグレルとして50mgを1日1回経口服用する。


注意1:出血を増強するおそれがあるので、特に出血傾向、その素因のある患者等については、50mg1日1回から投与すること。
注意2:空腹時の投与は避けることが望ましい(国内臨床試験において絶食投与時に消化器症状がみられている)。


【効能B】


通常、成人は、服用開始日にクロピドグレルとして300mgを1日1回経口服用し、その後、維持量として1日1回75mgを経口服用する。


注意1:アスピリン(81~100mg/日)と併用すること
注意2:ステント留置患者への本剤投与時には該当医療機器の添付文書を必ず参照すること。
注意3:PCI施行前にクロピドグレル75mgを少なくとも4日間投与されている場合、ローディングドーズ投与(投与開始日に300mgを投与すること)は必須ではない。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。

副作用 出血したり、血が止まりにくくなることがあります。もしも、出血がみられたら、すぐに受診してください。たとえば、歯ぐきの出血、鼻血、皮下出血、血尿などです。重症化することはまれですが、消化管出血や脳出血など重い出血を起こす危険性がないとはいえません。

そのほか、重い副作用としてTTP(下記)や血液障害、肝障害などが知られています。これらはきわめてまれな副作用ですが、下記のような初期症状に念のため注意してください。とくに飲み始めの2カ月間は要注意です。


【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
重い出血(消化管出血、肺出血、脳出血、眼底出血)..歯ぐき出血、鼻血、血痰、皮下出血(血豆・青あざ)、血尿、吐血、血便(赤~黒い便)、息苦しい、頭痛、めまい、しびれ、うまく話せない。
TTP(血栓性血小板減少性紫斑病)..だるい、食欲不振、皮下出血(青あざ)、発熱、意識もうろう
間質性肺炎..から咳、息苦しさ、少し動くと息切れ、発熱。
重い血液成分の異常..発熱、喉の痛み、口内炎、だるい、皮下出血(血豆・青あざ)や歯肉出血など出血傾向。
肝臓の重い症状..だるい、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が褐色。
重い皮膚症状..発疹・発赤、かゆみ、唇や口内のただれ、のどの痛み、水ぶくれ、皮がむける、強い痛み、目の充血、発熱、全身けん怠感。

【その他】
歯ぐきの出血、鼻血、皮下出血(青あざ)、血尿、生理の出血が多い
発疹、かゆみ
胃の不快感、食欲不振、吐き気、腹痛、下痢




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成分(一般名) : アスピリン(腸溶錠100mg)
製品例 : バイアスピリン錠100mg ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 : 他の血液,体液用薬/抗血小板剤/抗血小板剤

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   概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用

概説 血管内で血液が固まるのを防ぐお薬です。心筋梗塞や脳卒中の再発を予防します。
作用

【働き】


血管内で血液が固まり、血流を止めてしまう状態を「血栓」といいます。心筋梗塞や脳卒中(脳梗塞)がその代表です。血管が詰まってしまうので、その先の組織が障害を受け機能を失ってしまいます。

このお薬の主成分はアスピリンです。アスピリンは少量で「抗血小板薬」として作用します。血小板の働きをおさえて、血液が固まるのを防ぐ作用です。おもに、狭心症や心筋梗塞、脳卒中(脳梗塞)などの治療に用いられています。また、川崎病にともなう心血管障害にも適応します。

脳卒中では、脳の太い動脈がコレステロールなどで狭くなることで起こる「アテローム血栓性梗塞」、あるいは頚動脈の硬化による「一過性脳虚血発作」に効果が高いと考えられています。一方、無症状の人や脳卒中を起こしたことのない低リスクの人に対する予防効果(1次予防)は必ずしも高くありません。

そのほか、流産の予防薬として応用することがあります。本当に効くのかはよく分かっていませんが、胎盤に血栓ができるのを防ぎ、胎盤循環をよくする作用が期待できます。抗リン脂質抗体が陽性の場合に有効とされます。


【臨床試験】


海外でいくつかの大規模臨床試験がおこなわれています。心筋梗塞の再発予防(2次予防)に対する有用性は、ほぼ確立されています。とくに重い症状に対して有効率が高くなっています。アスピリンによるいろいろな臨床試験を集計した研究(メタアナリシス)で、以下のように報告されています(Antiplatelet Trialists' Collaboration 1994)。


約2万人の心筋梗塞患者における心筋梗塞の再発について、実薬(アスピリン)と プラセボ(にせ薬)で比較 → 実薬を飲んでいた人の再発は10%、プラセボでは14%。
約2万人の心筋梗塞既往患者における再発を比較 → 実薬13%、プラセボ17%。
約1万人の脳卒中患者における再発を比較 →実薬18%、プラセボ22%。
低危険群3万人の心筋梗塞や脳卒中の発現率の比較では、あまり差はなく、実薬4.4%、プラセボ4.8%。脳卒中に限っては有意差なし(むしろ脳出血が増える傾向)。


【備考】


海外の大規模臨床試験で、アスピリンの効果は実証されています。けれど、必ずしも日本人に当てはまるものではありません。有効率の高い心筋梗塞はもともと日本人には少なく、逆に脳卒中が多いという民族差があります。また、脳卒中(梗塞)のなかで日本人に多いラクナ梗塞には、慎重に使用すべきとされています。厚生省研究班による調査(コホート)では、ラクナ梗塞に対するアスピリンの有効性は認められませんでした。
特徴 アスピリンは、たいへん歴史の古い薬で、解熱鎮痛薬として長年使われてきました。最近は、低用量による抗血小板作用を応用して、心筋梗塞の再発予防に使われることが多くなっています。「バイアスピリン錠100mg」は、血栓予防薬として新たに承認されたものです。
乳幼児にみられる川崎病に対しても効能が追加されました。川崎病にともなう心血管障害を抑えるために用います。この場合、急性期においては高用量アスピリンの抗炎症作用による血管や心筋の炎症を抑える目的で、また、慢性期においては低用量アスピリンの抗血小板作用による血栓抑制を目的とします。
このお薬は、胃を荒らさないよう、腸で溶けるように工夫されています(長期服用時の胃腸障害には、やはり注意が必要です)。

注意
【診察で】
持病やアレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。病気によっては症状を悪化させるおそれがあります。とくに、喘息などアレルギー性の病気のある人、また胃腸の悪い人は忘れずに報告しておきましょう。
他の薬と相互作用を起こしやすい性質がありますから、別に薬を飲んでいる場合は必ず医師に教えてください。
妊娠中の人は、医師にお伝えください。
手術や心臓カテーテル検査、抜歯の予定のある人は、事前に医師と相談しておきましょう。抜歯くらいでしたらそれほど心配ないのですが、出血が止まりにくくなることがありますので注意が必要です。


【注意する人】


鎮痛剤の服用で喘息を起こしたことのある人は飲んではいけません(アスピリン喘息の人)。胃潰瘍など消化性潰瘍のある人も基本的には避けます(特別な胃薬と併用して用いることはあります)。そのほか、血液の病気や出血傾向のある人、肝臓病、腎臓病、喘息などの人も病状により使用できない場合があります。また、副作用の出やすい高齢の人も慎重に用いる必要があります。


適さないケース..アスピリン喘息、消化性潰瘍のある人、出血傾向のある人、出産予定日12週以内の女性など。

【飲み合わせ・食べ合わせ】
ワルファリンなど他の抗血栓薬といっしょに飲むと、出血しやすくなるかもしれません。併用する場合は、用量に注意するなど慎重に用います。そのほか、抗リウマチ薬のメトトレキサート(リウマトレックス)、気分安定薬のリチウム(リーマス)、さらに鎮痛薬や糖尿病の薬、利尿薬、抗けいれん薬、抗うつ薬(SSRI)など多くの薬と相互作用を起こすおそれがあります。市販薬も含め、他の薬との飲み合わせには注意が必要です。服用中の薬は忘れずに医師に報告しておきましょう。
飲酒はできるだけ控えて下さい。多量のアルコールは胃潰瘍や肝障害などの副作用をでやすくします。

【使用にあたり】
食後に多めの水(コップ1杯)で飲むとよいでしょう。
腸溶錠なので、とくに指示がない限り、割ったり砕いたりしないで、そのままかまずに飲んでください(急性期にかぎり、かみ砕いて服用するよう指示されるかもしれません)。


【妊娠・授乳】


基本的に、妊娠中はできるだけ控えるようにします。ただ、流産の予防薬として、妊娠中に処方されることがあります。少量であれば、胎児に影響することなく比較的安全に使用できます。虎の門病院の産婦人科でも、少量のアスピリンについては危険度の低い“1”と評価しています。ただし、出産が近づいたら中止しなければなりません。


【備考】


市販のアスピリンは、解熱鎮痛薬として販売されています。医療用のバイアスピリンとは含量が異なりますから代用できません。
効能
【効能A】
次の疾患における血栓・塞栓形成の抑制//狭心症(慢性安定狭心症、不安定狭心症)、心筋梗塞、虚血性脳血管障害(一過性脳虚血発作(TIA)、脳梗塞)
冠動脈バイパス術(CABG)あるいは経皮経管冠動脈形成術(PTCA)施行後における血栓・塞栓形成の抑制


【効能B】


川崎病(川崎病による心血管後遺症を含む)


【応用】


低用量アスピリン療法として、血栓がかかわる以下のような病気に応用されるかもしれません。


静脈血栓症。
ネフローゼ症候群。
抗リン脂質抗体症候群における習慣流産(不育症)。

用法

【効能A】


通常、成人はアスピリンとして100mgを1日1回経口服用する。なお、症状により1回300mgまで増量できる。


【効能B】


急性期有熱期間は、アスピリンとして1日体重1kgあたり30~50mgを3回に分けて経口服用する。解熱後の回復期から慢性期は、アスピリンとして1日体重1kgあたり3~5mgを1回経口服用する。なお、症状に応じて適宜増減する。

【注意】
急性心筋梗塞ならびに脳梗塞急性期の初期治療において、抗血小板作用の発現を急ぐ場合には、初回服用時には本剤をすりつぶしたり、かみ砕いて服用すること。
心筋梗塞患者及び経皮経管冠動脈形成術(PTCA)施行患者の初期治療においては、常用量の数倍を服用することが望ましい。
原則として川崎病の診断がつき次第、服用を開始することが望ましい。
川崎病では発症後数ヵ月間、血小板凝集能が亢進しているので、川崎病の回復期において、本剤を発症後2~3ヵ月間服用し、その後断層心エコー図等の冠動脈検査で冠動脈障害が認められない場合には、本剤の服用を中止すること。冠動脈瘤を形成した症例では、冠動脈瘤の退縮が確認される時期まで服用を継続することが望ましい。
川崎病の治療において、低用量では十分な血小板機能の抑制が認められない場合もあるため、適宜、血小板凝集能の測定等を考慮すること。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。

副作用 血栓の予防には少量のアスピリンですむので、副作用の心配はそれほどありません。ただ、服用が長期になるので、とくに高齢の人、あるいはもともと胃腸の悪い人は、胃腸障害に注意が必要です。

また、川崎病の急性期においては、肝機能にも留意します。そのほか、人によっては発疹やじんま疹などの過敏症状があらわれたり、まれに喘息発作を起こすこともあります。喘息のある人やアレルギー体質の人は注意しましょう。

もしも、歯ぐきの出血や皮下出血、血尿など出血傾向がみられたら、すぐに受診してください。重症化することはまれですが、消化管出血や脳出血など重い出血を起こす危険性がまったくないとはいえません。


【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
アナフィラキシー・ショック..じんま疹、全身発赤、顔や喉の腫れ、息苦しい(ゼーゼー)、冷汗、顔が白くなる、手足のしびれ、脈が弱い、血圧低下、目の前が暗くなり意識が薄れる。
重い出血(消化管出血、肺出血、脳出血、眼底出血)..出血傾向、血便(赤~黒いタール状便)、吐血、血痰、息苦しい、頭痛、めまい、吐き気・吐く、片側の麻痺、うまく話せない、意識が薄れる。
重い皮膚症状..発疹・発赤、かゆみ、唇や口内のただれ、のどの痛み、水ぶくれ、皮がむける、強い痛み、目の充血、発熱、全身けん怠感。
重い血液成分の異常..発熱、喉の痛み、口内炎、だるい、皮下出血(血豆・青あざ)や歯肉出血など出血傾向。
喘息発作の誘発..咳き込む、ゼーゼー・ヒューヒュー息をする、息苦しい。
肝臓の重い症状..だるい、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が褐色。
消化性潰瘍・胃腸出血..胃痛、腹痛、下血(血液便、黒いタール状の便)、吐血(コーヒー色のものを吐く)。

【その他】
吐き気、吐く、食欲不振、胃痛、腹痛
じんま疹、発疹
肝機能値の悪化
歯ぐきの出血、鼻血、皮下出血(青あざ)、血尿




by momotaro-sakura | 2012-09-18 16:17 | 健康管理/先端医療