腎臓機能は知らずに悪化

腎臓機能は知らずに悪化、取り返しがつかなくなってしまいます。


NHK朝の番組で「知らずに悪化 腎臓病にご用心!」というタイトルで特集が放映されていました。 番組の中で、中高年の男性が、ある日、突然動けなくなってしまい歩くこともままならず、ほとんど寝たきりの生活を余儀なくされていました。病院の診断では、腎臓がほとんど機能していないという結果でした。毎年健康診断を受けていたのに、何故このようなことになってしまったのか過去の診断結果をインターネットで、腎臓ろ過能力をチェックしたら半分ほどしか機能していないことを知って愕然とされていました。

定期的な健康診断結果では、腎臓機能の悪化している数値が出ていたにもかかわらず、診断士からの指導は「塩分を控えてください。」といった程度のもので、ほとんど深刻には受け止めていなかったために、末期の腎不全になってしまっていたとのことです。

この番組が、きっかけで腎臓に関することを調べていくとクレアチニンの数値が基準値内の高い方が、慢性腎臓病の一歩手前、ろ過能力が50パーセントをチョッと上回る程度であることに驚いてしまいました。

基準値内の数値であれば、誰でも問題ないと安心してしまいますが、実際はそうではないようです。腎機能が70%ほどのろ過能力の段階でも動脈硬化が進行しており、血圧も高くなって心筋こうそくや脳卒中の危険にさらされていることも実際に起こっています。

腎臓は体内で血液をろ過し、余分な水分や老廃物を漉し出して尿を作ります。腎臓の中には、毛糸玉のように絡まっている毛細血管(糸球体)があります。これが腎臓のフィルターの正体で、左右の腎臓に100万個ずつあるそうです。

この毛細血管に小さな穴があいていて、老廃物や尿毒素などが、こし出されて尿として体外へ排出されます。一方、赤血球などの血液の成分やタンパク質などの栄養素は、こし出されず、血管を通って体内に留まります。この精密な仕組みが、腎臓のろ過機能の正体です。

糸球体に過剰な糖分や脂質、塩分が流れてくると時間をかけてフィルターが痛んできます。その理由は、これらが過剰に毛細血管を通ると、本来なら通らないはずの血管壁やフィルターの穴を傷つけ、フィルターの役目をはたせなくなってしまうからです。

これに反応して、白血球などが傷ついた血管の内壁を守ろうと修復作業をするうちに内壁が厚くなり、血流が悪化し、最終的には毛細血管が詰まってしまいます。こうして有効に働く糸球体が少しずつ減少し、腎臓機能が徐々に低下していきます。

糸球体のろ過効率が落ちると腎臓では、レニンというホルモンを分泌させて、全身の血管を締め付け、血流を早くして多くの血液を腎臓に流しこみます。このようにして腎臓はそれまでと変わらない、ろ過レベルの維持をさせています。

糸球体の損傷程度によって血圧を上げて、ろ過能力が維持されているということは、血圧が上がれば上がるほど腎臓機能が壊れていくことになります。腎臓の見せかけのろ過量は、人工透析が必要になる直前まで、ほとんど変わらないそうです。

しかし、ろ過機能の低下によって血液中に余分な水分や糖質、脂質などが溜まり、それらが血管内壁にへばりついて血管内部の圧力がますます高まって動脈硬化が全身で進行してしまいます。心臓や脳の内部で起きると心筋こうそくや脳卒中の危険性を招いてしまいます。

糖尿病予備軍の段階で冠状動脈の石灰化が進行
NHKの番組で「知らずに悪化 腎臓病にご用心!」を見て、腎臓のろ過能力が気になり、以前からの「血清クレアチニン」の eGFR値(推算糸球体濾過量)を年系列で調べた結果、基準値以内で推移していたにもかかわらず心臓冠状動脈に石灰化による狭窄が起こっていました。個人的な体験ですが、高齢化にともなって誰にでも起こりうる事例として参考になればと考え、記載させていただきました。


◆ 冠状動脈(心臓)の石灰化による狭窄が、何故起こったのか?
私は、今年(2009年)67歳になります。40代後半に脂肪肝を患ったことがありますが、脂っこい食事を控える程度で、あまり気にもしないで過ごしていました。56歳のときに糖尿病予備軍ということで、2年半ほど定期的に専門のクリニックに通院するが、あまり目立った症状がないので通院をやめてしまいました。

平成14年11月、還暦を迎えたのを機会に、がん検診、MRI、ペットを受診しました。結果、心臓に白い石灰化の痕跡が見られたので、後日カテーテル検査を行いました。冠状動脈に石灰化による狭窄が見つかったため、すぐに手術を行うかどうかを数名の著名な先生に検査結果の映像を見ていただき、判断を仰ぎました。

豊橋市のハートセンター鈴木院長(心臓手術の権威といわれている)の意見に従い、暫く様子をみることにしたが、別の先生は、小型爆弾を抱えているようなものだという意見でした。半年後に鈴木院長に再診していただいたところ、迷ってみえたので、こちらから手術を辞退させていただきました。

65歳になって、小型爆弾を抱えながら、老化が進行することに不安を感じ、名古屋の共立病院にてカテーテル手術を行いました。冠状動脈の基幹部のところが90%の狭窄ということで、即、ステンド(狭窄した血管を広げる網状の筒)を入れました。

冠状動脈の狭窄が見つかった頃には、まだ、新しいステンドが認可されておらず、術後、再狭窄の可能性が高かったそうです。新しいステンドは、「サイファーステント」と呼ばれ、ステンレス製で表面に免疫抑制剤の一種であるシロリムスが塗られ、一定期間、薬剤が表面から溶け出して細胞の増殖を防ぐことで、再狭窄が起こらない工夫がされています。
新しいステンドを入れられたことは、結果としてよかったようです。しかし、何故、冠状動脈の石灰化が起こってしまい、この5年間の間にも進行していたのかが疑問として残ったままでした。

今年(平成21年)5月にNHKの朝の番組で「知らずに悪化 腎臓病にご用心!」というタイトルで特集が放映されていました。この番組を見て、まさかと思い、過去の健康診断結果や血液結果の数値を年系列で整理してみました。特に、この番組で案内のあった腎臓のろ過能力を表す「血清クレアチニン」の数値をインターネットにアクセスしてチェックしてみたところ、8年前に慢性腎臓病になりかけていたことが分かり、驚いています。

平成13年に、ミャンマーのVFRDC(ミャンマー国立園芸開発センター)でジャイカの専門家として栽培指導をされてみえた桜井先生のご縁で、高濃度のクルクミノイドを含有したターメリック(熱帯ウコン)との出会いがあり、それらの「種」を育成栽培していただくよう沖縄県農業試験場にお願いしました。

このような事情で、この後 「熱帯ウコン」を摂取し続けていたことが、ほとんど慢性腎炎になりかけていた腎臓機能が年々着実に改善されていたことに驚きとともに感謝の念でいっぱいです。

また、腎臓機能のろ過能力、つまり「血清クレアチニン」の数値が、たとえ基準値内であっても冠状動脈の石灰化が進行してしまうことを体験し、基準値に納まっているからといって安心してしまうことの怖さを広く知っていただければと思っています。



2007年12月(平成19年)最初のカテーテル手術によって1本目のステンドを入れる。2009年5月(平成21年)2本目を入れる。血栓を予防する薬剤2種を服用(内1種は1年間服用)副作用により腎機能の低下がみられる。



2001年5月
ミャンマーVFRDC(ミャンマー国立園芸開発センター)訪問、桜井先生のご縁で、高濃度クルクミノイドを含有したターメリック(熱帯ウコン)と出会う。


2002年11月
2002年11月、ガン検診を受ける。後日、カテーテル検査を行い、心臓冠状動脈の石灰化が見つかる。


2007年12月
名古屋共立病院にてカテーテル手術を行い、ステンドを入れる。 血を固まりにくくする薬剤、A錠:100mg、B錠:100mg(B錠は術後1年間服用)と胃酸の分泌を抑えるバリエット錠:10mgを朝食後に服用。翌年の濾過能力に影響している。


2009年5月
カテーテル検査を行った際に2本目のステンドを入れる。A錠:100mg、B錠:100mg、(B錠は術後1年間服用)、バリエット錠:10mgに加え、脂質代謝異常改善のため、K錠:10mgが新たに加わる。


2010年5月
定期健診においてインスリンの効きをよくするC錠15:15mgが加わった。半月ほど服用したところで、体調が優れず、服用を中止した。


薬剤の摂取は、腎臓機能を損傷する副作用が伴うので、極力服用を控えたいのですが、血栓を防止するため、摂取せざるを得ません。食生活や軽い運動(小走りスロージョギング)を行って改善するよう努めています。




■ 腎臓機能
◇ 腎臓の働きと血清クレアチニン値による腎臓ろ過能力のチェック方法

◇ 腎臓ろ過能力は、動脈硬化を未然に予防する指針です。

◇ 腎臓では生命維持に欠かせないカルシュウムの吸収を促がしています。

◇ クルクミノイドの腎臓損傷保護効果

◇ 動脈硬化を引き起こす高ホモシステイン血漿はLH比の悪化が原因。

by momotaro-sakura | 2012-09-19 09:46 | 健康管理/先端医療