欧米の緩和策は円高招かず

■欧米の緩和策は円高招かず

ECBは無制限の南欧国債の買い入れを決めた結果、欧州経済の安定期待からユーロが買われやすくなる。

FRBは、期限や総枠を定めずにMBSを購入する。米国債ではない。流動性供給の拡大期待はリスク資産の価格を押し上げ、ドル買いを誘発する可能性が高い。

一方、日銀が買い入れを拡大するのは、すべて日本国債。緩和策が国債利回りを押し下げる効果を期待できる。この結果「日米、日独の金利差拡大が円安要因として働きやすくなるため、1ドル=80円回復が視野に入ってくる」と指摘する。


■中国経済の減速不安じわり

 ただ世界経済がこのまま改善に向かい、リスクオン相場が復活すると考えるのはまだ早いかもしれない。最大の不安要因は中国経済の減速だ。

 「中国経済の分析は、本日の決定会合でもかなり大きなテーマだった」。日銀の白川総裁は19日の会見でこう明かした。中国経済は欧州向けの輸出が落ち込んでいるうえ、このところ素材産業など幅広い分野で在庫調整圧力が強まっており、減速状態が長引いている――。白川総裁の口から漏れる中国への見方は、以前よりも格段に厳しさを増している。

 こうした不安定な経済情勢を映し、中国国内の不満が反日デモをあおっている側面がないわけではない。QE3決定後の円安について、市場に「中国の地政学的リスクが意識された」との解釈が広がったのもそのためだ。だが懸念すべきは、中国経済の減速長期化が世界経済の不安要因として意識され、再びリスクオフ相場に逆戻りすることだ。その際に為替市場で起きるのは、リスク回避の円高だろう。

 日米欧の金融緩和後の円安シナリオと中国リスク。ここから導き出されるのは「緩慢な円安」といったところではないか。

⇒円買いが積みあがっているので反転はいつ起こっても不思議ではない段階にきているようだ。米国経済指標の好転など材料待ちのように思える。輸出関連株の仕込みどころだ。今朝の円高は尖閣リスクで売っていた向きの買戻しだろうか。

by momotaro-sakura | 2012-09-20 09:31