遅発性ステント血栓症に関する死体解剖から得られた情報

遅発性ステント血栓症に関する死体解剖から得られた情報

薬剤溶出ステントを植え込まれた患者の死体解剖の結果、遅発性ステント血栓症には同定可能なリスクファクターがあることが示唆された

Autopsy series on patients with drug-eluting stents suggests there are identifiable risk factors for late stent thrombosis

死体解剖の研究から遅発性ステント血栓症に関する知見が得られた、とESCで発表された。研究者らは、死亡から30日以上前に薬剤溶出ステントを植え込まれた患者83人(117部位)の死体解剖を行った。計33部位が壁在血栓(25部位)または器質化血栓(8部位)であった。5人の患者(うち3人は突然死し、2人は心筋梗塞を発症)はステント周囲に過敏性反応を起こしていた(ステント植え込み期間112~940日)。ステント血栓症のリスクを上昇させる因子は、不完全密着(8人)、分岐部へのステント留置(7人)、急性心筋梗塞(8人)、およびステントのオーバーラップ(4人)であった。CypherおよびTaxusステントのいずれも遅発性治癒による内膜形成を軽減した。しかし、それぞれのステントに対する反応には違いがあった。フィブリンの沈着はTaxusステントでより高頻度であり、炎症(特に抗酸球浸潤および巨細胞反応)はCypherステントでより多かった。

by momotaro-sakura | 2012-09-20 16:57 | 健康管理/先端医療