中国の圧力に日本は断固たる態度を 軍事衝突の危険も

【尖閣国有化】
中国の圧力に日本は断固たる態度を 軍事衝突の危険も ラリー・ウォーツェル氏インタビュー
産経ニュース2012.9.23 23:24 日中関係]

沖縄県・尖閣諸島魚釣島の北東沖を航行する中国の海洋監視船「海監51」(左)と並走する海上保安庁の巡視船「いしがき」=14日午後

 【ワシントン=古森義久】米国議会の米中経済安保調査委員会の委員で中国の軍事戦略の専門家のラリー・ウォーツェル氏は22日、産経新聞と会見し、「尖閣問題では中国がさまざまな圧力をかけてくることが予想されるが、日本は断固たる態度を保つことが重要だ」などと語った。

 ウォーツェル氏は中国側の出方について「正面からの軍事攻撃あるいは軍事対決を除くあらゆる圧力手段、漁業監視船などの公船のほか漁船や活動家らを送りこみ、尖閣周辺を海軍艦艇に航行させるという手段で日本への圧力をかけるだろう」との見解を明らかにした。

 軍事衝突の危険については「中国指導部はまだ軍事攻撃は考えていないだろうが、偶発的な事故のような形で衝突が起きる危険はある」と述べた。

 ウォーツェル氏は「中国国内の反日デモと尖閣諸島への艦船の送り込みを合わせて、日本の政治指導部に圧力をかけ、揺さぶり、尖閣の領有権について譲歩させることが目的だ」と説明した。

とくに反日デモに関しては「中国当局が明らかに日本に圧力をかけるために誘導して起きた現象で、当局は民衆の反日活動の程度や規模をコントロールできる。停止させることもできる。暴走にみえる暴力行動も当局が許容した範囲といえよう」との見方を示した。
 日本の対応についてウォーツェル氏は「政治指導層は尖閣諸島領有権に関して断固たる態度を保ち、統治を確実にしなければならない。そのためには日米同盟の堅持と国際規範を順守することも欠かせない」と語った。 

 さらに同氏は「パネッタ国防長官が最近、改めて日本側に伝えたようにブッシュ前政権からの『日米安保条約第5条の共同防衛の誓約は尖閣諸島にも適用される』という方針は最も重要だ」と指摘。そのうえで「日米がこの方針から後退しないことが肝要であり、その点では米側が日本に2基目の(移動式早期警戒レーダー)Xバンドレーダーの配備を決めたことの意味は大きい。日米共同防衛の強化に役立つからだ」と語った。

 ウォーツェル氏は米陸軍情報将校として北京駐在の武官を2度務め、国防大学教授などを歴任。2001年から現在まで米議会の超党派の政策諮問機関「米中経済安保調査委員会」の委員を務めている。





米レーダー追加配備を検討 日米両政府
2012.8.24 21:52 [野田内閣]
 日米両政府は、ミサイルの発射を探知、追尾する米軍の移動式早期警戒レーダー「Xバンドレーダー」を日本国内に追加配備することで検討に入った。森本敏防衛相は24日の記者会見で「どのような形で配備するかは日米間で話を進めている」と述べた。アジア太平洋地域重視を打ち出した米軍の新国防戦略を踏まえ、北朝鮮や中国のミサイル戦略に対応する狙いがある。

 Xバンドレーダーは米軍が開発し、平成18年に青森県の航空自衛隊車力分屯基地に配備、隣接する米軍車力通信所に移設した。両政府は青森県より南部の国内施設に配備することでミサイル防衛網を拡大し、北朝鮮による弾道ミサイルや、米空母艦隊の接近阻止を狙った中国の対艦弾道ミサイル(ASBM)への対応強化を進める。米軍の機能強化に抵抗が強い沖縄県以外の場所が検討されている。

 一方、訪米中の岩崎茂統合幕僚長は現地時間の23日、デンプシー米統合参謀本部議長と国防総省で会談し、Xバンドレーダーを含むミサイル防衛網の拡充について意見交換した。デンプシー氏は記者会見でXバンドレーダー配備は未定としたが、「日米にとってミサイル防衛は重要だ」と指摘した。

by momotaro-sakura | 2012-09-24 13:59