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石原氏、議員票上積み懸命…2位のカギは古賀氏

石原氏、議員票上積み懸命…2位のカギは古賀氏

 自民党総裁選は乱戦の構図のまま、26日の投開票を迎える。


 党員票でリードする無派閥の石破茂前政調会長(55)を、町村派の安倍晋三元首相(58)と、山崎派出身の石原伸晃幹事長(55)が追う展開だ。上位2人による決選投票に勝ち残ろうと、石原氏は国会議員票の上積みに懸命だ。

 石原氏は25日の昼前から、夕方に党主催の街頭演説に出かけるまで、衆参両院の議員会館にある議員事務所回りに没頭した。選挙戦当初、石原氏が優位とみられた国会議員票は、読売新聞社の調査で安倍氏を下回り2位に伸び悩む結果が出た。危機感を抱いた石原陣営は、党員投票が25日に締め切られたため、国会議員の支持拡大に最後の力を注ぐことにした。

 石原陣営は一定の効果は出ていると見ている。額賀派出身の茂木政調会長、菅原一秀衆院議員(無派閥)らが出席した25日の選挙対策会議では「安倍氏には差を付け、2位に入れる」との声も出た

 石原陣営の議員票拡大の工作に対し、注目を集めているのが、党内第2派閥の古賀派を率いる古賀誠・元幹事長の対応だ。同派からは林芳正政調会長代理(51)が立候補し、20人の推薦人のうち13人は同派所属議員だ。しかし、林氏の支持は伸び悩み、決選投票に残る可能性は低いとみられている。

 同派議員によると、古賀氏は、ベテラン層の受けが良い石原氏が決選投票に進めば、石原氏に林氏の支持票を回す意向とされる。しかし、石原氏が2位以内に入れなければ、影響力を行使する機会を失う。

 そこで、他陣営からは「第1回投票から、林氏支持の古賀派議員を石原氏に回すのではないか」(石破陣営)と、警戒する声が出ている。


(2012年9月26日09時11分 読売新聞)
by momotaro-sakura | 2012-09-26 09:17