イラク派遣の自衛隊員25人自殺 防衛省「因果関係は不明」

イラク派遣の自衛隊員25人自殺 防衛省「因果関係は不明」

2012年9月27日 11時01分 共同ニュース

 イラク派遣を経験した自衛隊員のうち、陸自19人、空自6人の計25人が2005年度から11年度の間に自殺していたことが27日、防衛省への取材で分かった。防衛省は「個別の原因は答えられないが、借金や家族関係の場合もあり、派遣との因果関係は分からない」としている。防衛省によると、陸自からは04~06年に約5500人、空自からは04~08年に約3600人が派遣された
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2008年03月12日


自衛隊のいじめ→自殺者毎年100人

2月7日号週刊文春「自衛隊員100人の自殺 横須賀海士長が遺した『内部告発』」(P-46~49)より引用。自衛隊内部の凄まじいイジメが列挙されている。

■2004年10月、海上自衛隊横須賀基地の護衛艦「たちかぜ」の電測員が鉄道自殺した。03年に入隊したこの隊員は先輩の隊員から、ガス銃で狙われたり、パンチパーマにすることを強要され従わないと「BB弾」の的にされたり、アダルトのCDを合計50万円で買わされるなど、執拗ないじめ、暴行・恐喝を受けていた。
自殺の直後、警務隊は遺族に「原因は借金」だと説明したが、警察が現場で発見したリュックから手帳や遺書が発見され、いじめの事実が明らかになったのである。

■05年11月、クウェートに選抜派遣されていた航空自衛隊の隊員が、幼い子供を残して自宅で首吊り自殺した。この隊員は帰国前に知人に、「やっと帰れる。でも帰りたいが、帰りたくない」というメールを送っていた。日本で待ち受けていたのは先輩から暴行や陰湿な嫌がらせだったのである。いじめを受けたストレスから口内炎を発症し唇が腫上がり、口内からの出血もあった。上層部はいじめに気付きながら見て見ぬ振りをしていたという。

■07年12月14日、横須賀基地の護衛艦「はたかぜ」の電測員だった池田智・海士長(仮名)が横須賀で私鉄に飛び込んで自殺した。03年3月に入隊したこの人も執拗ないじめを受けていた。

池田さんと同じ三段ベッドで生活する先輩の【A2曹】(原資料では実名)は、池田さんに頻繁に罵倒を浴びせたり、池田さんの携帯を奪って上官に「ハゲてますよね」「バカですよね」とメールを打つなど、いじめを繰り返していた。
上司からの命令で暗号コードを扱おうとすれば、【A2曹】は「勝手に触った」と池田さんを殴った。【A2曹】はこのような言いがかりをつけて、池田さんに「上陸止め」という処分を課すこともあった。関係者によると、「ずっと船の中で缶詰になるのだから、どんな懲罰よりも精神的に最もきつい」という。さらに船の中の池田さんに自分の作業着の洗濯を命じたという。
あまりのひどさに池田さんは伍長に相談したが、それが漏れたらしく、池田さんの歯磨き粉に異物が混入したり、作業着・訓練ファイル・上陸札が無くなったりした。【A2曹】は「俺のことをチクった奴がいるぞ。奴をやってやる」と言いふらしていたという。

06年、池田さんが当直のとき、レーダーを見てみると「凄まじい量の海面反射」が映っていた。池田さんが直そうとすると【A2曹】は「勝手にいじるな!」と罵声を浴びせる。
ある日など、レーダーの感度調整が弱められ、探知距離が短くなっていた。意地悪なことに「探知能力が落ちているのに、そのことに気づきにくい調整」になっていたのである。
別の日、千葉県沖を通って横須賀基地に帰港する時も、レーダーが異常な設定になっていた。遠い海岸はよく映るが、近くの小型船舶などが映りにくく、しかもそれに気付きにくい調整になっていたのである。「まるで衝突事故を起こさせるかのように仕組まれていたのだ」。先日のイージス艦衝突のような重大な事故発生もあり得ただろう。

同年6月、池田さんは仲間が【A2曹】に罵倒されるのを見てついにキレて、「あんな奴の言うことは聞かなくてもいいぞ」と言い放った。【A2曹】は激昂し池田さんに激しい暴行を行い、大騒ぎになった。池田さんは駆けつけた上官に「警務隊を入れて」徹底調査することを依頼し、さらに今までの被害を弁護士に相談した。
しかし翌年1月、池田さんは艦内でパソコンを壊すなどの異常な行動に出る。統合失調症と診断され実家(九州)の近くの病院に入院、投薬治療を始めたが強い副作用に耐えられず、別人のような顔つきになって実家に戻ってきた。母親をフライパンで殴るなど異常な行動は続いた。
07年5月、池田さんは実家の近くの路上で通行中の男性の背中を果物ナイフで刺し逮捕された。幻聴に苦しんでいた池田さんは他人の声を聞いて咄嗟に犯行に及んだのである。
横須賀基地から幹部二人が飛んできたが、この二人は警察が家宅捜索を行っている時に、父親に「隊内でイジメは無かったというような釈明」を行ったという。
池田さんは病気のため責任能力はないとして不起訴処分になり、佐賀の医療施設に強制入院させられた。しかしこの年の12月14日、看護師に付き添われての外出中に行方不明となり、約4時間後、遠く離れた横須賀で私鉄に飛び込み命を絶った。

その後、都内の法律事務所から池田さんの遺した資料が父親の元に届き、事態が明らかになった。池田さんはいじめの実態を直属部隊だけでなく弁護士を通じて横須賀地方総幹部にも送り、調査を要請していた。
「我が社(原文のまま)が隠蔽体質であることは一般の隊員でもよく知られています。したがって部隊の中の人間である館長以下の幹部にこのような要望を出しても隠密に処理される可能性が否定できないので、上級の司令部に送付したいのです」

■1998年~99年の間に、佐世保基地の護衛艦「さわぎり」で、連続して二件の自殺と二件の自殺未遂が発生していた。「牢名主」のような先輩が後輩に対し賭博や貢物を強要していたという。自殺した隊員の遺書には「24時間、やられる」という言葉もあった。
この「さわぎり」の件でも、自衛隊は真相を隠蔽しようとしていた。ある隊員が自殺した際、遺留品がなかなか遺族の元に渡らず、初七日になって手帳などが戻ってきたが4ページ分が破られていた。同僚によると「班長がロッカーを開けて、持っていた」「持ち去った手帳を、みんなで見た」という。
上述の池田さんの父親は、池田さんが大学を中退し海上保安庁と海上自衛隊の両方に合格したとき、海上保安庁の方を勧めていた。「さわぎり」の事件が記憶に新しかったのである。


 こうした自衛隊の異常な状態を反映しているのか、1995年度には44人だった自衛隊の自殺者は年々増加し、2006年度は三年連続して100人を超えている。ググってみたところ2006年度の現役自衛官は24万812人、自殺者数を100人とすると10万人あたり41.5人。一方、2003年度の国民全体の自殺率は10万人中25.5人である。年度が違うので比較は出来ないが・・・。
by momotaro-sakura | 2012-09-27 13:39