2012年 10月 03日
高格付けの日本企業、2割切る 過去5年で最低
2012/10/3(水) blogs.yahoo.co.jp/beautiful_noise2006/31364873.html
日本企業の信用力低下に歯止めがかからない。相対的に高い格付けとされる「ダブルA」格以上の企業の比率は9月末時点で20%を下回り、過去5年間で最低水準になった。
リーマン・ショック後に業績が悪化した電機や、原発再稼働の遅れに伴う燃料費の増加などで財務が悪化している電力会社の格下げが目立つ。
格付投資情報センター(R&I)のデータ(QUICKまとめ)を使い、上場企業分を集計した。格付けがダブルA格以上の企業は92社で、全体に占める割合は19%。かつては21~22%で推移していたが、厳しい経営環境を背景に3月末時点で2割を割り込んでいる。
トヨタ自動車などが2月に格下げされ、R&Iで最上級の「トリプルA」の格付けを持つ日本企業はない。
パナソニックは今年5月にダブルA格からシングルA格に格下げとなった。
電力10社の中では東北電力の格付けがシングルA格に引き下げられている。
R&Iの集計では7~9月は格上げ件数(13件)が格下げ(8件)を上回った。
東南アジアでトラックの販売が好調ないすゞ自動車の格付けが、トリプルB格からシングルA格に引き上げられている。
ただ、中国経済の減速が企業業績の重荷となるリスクもあり、格下げ圧力はくすぶり続ける可能性がある。