ニセ愛国は“害国”、教育の欠陥で追随者…憂うべき事態=中国報道

ニセ愛国は“害国”、教育の欠陥で追随者…憂うべき事態=中国報道
2012/09/26(水) 17:29
サーチナ
  25日付中国青年報は、東京で開催中の女子テニスの東レ・パンパシフィック・オープンに出場した李娜選手に対して、中国で「漢奸(漢族の裏切り者。奸は姦と通用)」と非難する声が高まったことを批判する記事を掲載した。李選手を罵倒(ばとう)した企業経営者が日本企業との契約成功を自慢して紹介していたことを指摘し、「愛国を商売に使う“害国主義”」と非難。事実を見極めず「愛国」を叫ぶ者がいることについては「われわれの公民教育の欠陥」と指摘した。

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  記事は、李選手の東レ・パンパシフィック・オープン出場を「プロとして当然」と評価。「出場すれば裏切り、ボイコットすれば愛国というなら、裏切ることはいとも簡単。英雄になることも実に容易」と皮肉った。

  尖閣諸島の問題については、「どの国民も『寸土であっても守り抜く』という主権についての意志を示してよい」と主張する一方で、「東京に行って試合をするという李選手の選択は、絶対に売国でない」と強調。「愛国のため日本をたたけ」との主張によれば、「李選手が自らの実力で日本人選手に勝利したら、それはもっと『愛国』ということになるのではないか」と、愛国を主張する論理の矛盾を指摘した。

  記事は、李選手の大会出場を「売国だ」と罵った「廈門(アモイ)の某集団企業の董事長(代表取締役)」を「愛国で商売する。愛国を利用しているだけ」と問題視した。

  同董事長は2011年4月21日に日本企業との契約に成功したことについて「日本は地震(東日本大震災)で、正常に運転できなくなった発電所がある。これはわが社にとってチャンスだ」、「日本の再建を助けつつ、市場を開拓する」と述べた。記事は「この董事長自身が、徹頭徹尾、裏切り者だ」と主張した。

  さらに、「何が本当の裏切りで、偽の愛国か理解せず、さらに義憤のために理性を失い、真実がどうであれ、とにかく罵(ののし)る」人がいることについて、「わが国の公民教育の欠陥を示している」と主張。

  「李選手が裏切り者と罵られたことは、歴史の深い部分から出る憂慮すべきことがらを反映している。事実をわきまえない者、あるいは愛国を売り物にする者の言動は、憂うべきで恐れるべきだ。彼らは愛国ではない。国に障害をもたらす『害国』だ。彼らの口から軽々しく『漢奸』の2文字が出てくるたびに、社会は傷ついている」と主張した。(編集担当:如月隼人)

by momotaro-sakura | 2012-10-04 09:32