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<日銀決定会合>追加緩和見送り 景気認識は後退「踊り場」


<日銀決定会合>追加緩和見送り 景気認識は後退「踊り場」


2012年10月5日 13時07分毎日新聞

 日銀は5日の金融政策決定会合で、当面の金融政策を「現状維持」とし、追加の金融緩和を見送ることを全員一致で決めた。前回の会合(9月19日)で10兆円の追加緩和に踏み切った直後で、当面は緩和効果を見極めるべきだと判断した。ただ、欧州債務危機に伴う新興国経済の減速や日中関係の悪化で、輸出や生産の回復に遅れがみられることから、景気認識については前回の会合で下方修正した「持ち直しの動きが一服」から「横ばい圏内の動き」と後退させ、日本経済が踊り場に入ったとの認識を示した。
 また、この日の会合には前原誠司経済財政担当相が政府代表として出席した。決定会合は経済財政相や財務相が政府代表として出席することができ、意見を述べたり、政策決定の延期を求めたりすることができる。通常は副大臣が出席することが多く、閣僚の出席は竹中平蔵経財相(当時)以来、9年半ぶり。前原氏は会合に先立つ記者会見で「強力な金融緩和を行ってほしいとの政府の立場を踏まえて臨む」と述べており、日銀に大胆な緩和策の採用を求めたとみられる。

 会合では、金融機関から国債を買い取るなどして市場に大量のお金を流す「資産買い入れ基金」の枠を80兆円で据え置くことや、政策金利の誘導目標を年0〜0.1%とする事実上の「ゼロ金利政策」の継続も決めた
。【三沢耕平】
by momotaro-sakura | 2012-10-05 14:20