一番の課題は「iPSストック」=山中さん、国の長期支援求める

一番の課題は「iPSストック」=山中さん、国の長期支援求める

2012年10月9日 05時27分時事通信社


 体のあらゆる細胞になることができる人工多能性幹細胞(iPS細胞)の開発で、ノーベル医学・生理学賞の受賞が決まった山中伸弥京都大教授(50)が8日夜、時事通信社のインタビューに応じ、今後の一番の課題として、多くの人が使えるiPS細胞をあらかじめ用意し、治療での利用に備える「iPSストック」の実現を挙げた。

 ノーベル賞に決まった研究者は、行事や取材対応に追われるのが常だが、山中さんは患者の治療に使える技術を一日も早く確立させるため、「来週には研究に専念したい」と語った。

 山中さんはiPSストックについて「来年前半には第1号ができるのでは」との見通しを示した。白血球の型が特殊で、他人の体に移植しても拒絶反応が起きにくい細胞を持つ人からiPS細胞を作る計画。1人の提供者から、日本の人口の20%に使えるiPS細胞が作れるという。

 今回の受賞決定を「国の支援があってこそ」と話す山中さん。ただ、2007年にヒトのiPS細胞を開発した際に支給が決まった5年分の研究費助成は、間もなく終了する。京大iPS細胞研究所の職員200人のうち180人は、こうした短期の研究費で雇っており、「5年後にポストがあるか分からない状態で、みんなに大変な思いをさせている」と打ち明ける。 

by momotaro-sakura | 2012-10-09 09:37 | ブログ