【3党首会談決裂】再度話し合い妥協点探れ

【3党首会談決裂】再度話し合い妥協点探れ
2012年10月20日08時14分高知新聞
 民主、自民、公明の3党首会談が決裂した。野田首相が2012年度予算執行に不可欠な公債発行特例法案の成立などへの協力を要請したのに対し、自民の安倍総裁と公明の山口代表は衆院解散時期の明示を求め、折り合いが付かなかった。
 これにより民主と自公両党の対決姿勢はさらに強まることになる。だが、これ以上の国政停滞を望む国民はいない。3党首は再度話し合い妥協点を探るべきだ。
 野田首相が8月8日、解散時期を「近いうち」と約束してから2カ月余り。年内解散に追い込みたい自公と、党勢低迷から解散先送り論が根強い民主との対立は深まるばかりだ。
 事態打開のため3党首会談前には民主の輿石幹事長が、解散時期に関して首相が新たな提案をするとの見通しを示していた。ところが会談後、自民幹部が「論評に値しない」と述べたことなどから、自公側が納得するような内容ではなかったようだ。
 もとより、首相の専権事項である解散について具体的な時期まで約束させるのは無理筋の面が強い。解散時期の明示を協力の前提とする強硬な「条件闘争」を、自公はどこまで貫くつもりなのか。
 野田首相が党首会談で協力を求めたのは公債法案のほか、衆院の「1票の格差」を是正する選挙制度改革関連法案、社会保障制度改革の在り方を議論する「国民会議」の早期設置の3点セットだ。
 実際、1票の格差をそのままにして総選挙を行うのは無責任極まりない。国民会議の議論を通して社会保障がどう充実するのかが見えてこなければ、国民は総選挙で消費増税の是非を判断する材料にも事欠くだろう。
 3点セットの処理を急ぐことこそ、結果的に自公が求める早期解散につながるのではないか。
 野田首相は3党首会談で「条件が整えば、きちんと自分の判断をしたい。だらだらと政権の延命を図るつもりはない」と強調した。そうであるなら、民主も解散先送りの疑念を抱かせるような言動は慎み、野党との協議を進める環境整備にこれまで以上に努力してもらいたい。
 仮に臨時国会が開かれたとしても、対立を引きずったまま野党の審議拒否で空転が続くような事態は何としても避けなければならない。


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朝日新聞
3党党首会談は決裂 首相、年内解散確約せず

 野田佳彦首相は19日、国会内で自民党の安倍晋三総裁、公明党の山口那津男代表と会談した。会談後、首相は記者団に「予算編成をしない政権は政権ではない」と述べ、来年度予算編成に取り組む考えを明言。自公両党が求める年内の衆院解散の確約には応じない考えを示した。

 首相は党首会談の中で、8月に「近いうち」と約束した衆院解散の時期について「この言葉の重みと責任は自覚しているが、環境整備をしなければならない」と述べたものの、解散時期の具体的時期を明示しなかった。

 さらに、赤字国債を発行するための特例公債法案や衆院の「一票の格差」を是正する衆院選挙制度改革法案の成立、社会保障改革を協議する国民会議の人選への協力を求めたが、自公側は「『近いうち』の時期を具体的に明示しなければその先の話はできない」として拒否した。

by momotaro-sakura | 2012-10-20 09:38