尖閣問題の引き金引いた石原氏が都知事を辞任―衆院選に出馬へ

尖閣問題の引き金引いた石原氏が都知事を辞任―衆院選に出馬へ
2012年 10月 26日 8:34
ウォール・ストリート・ジャーナル
http://jp.wsj.com/Japan/Politics/node_536371

 【東京】石原慎太郎東京都知事(80)は25日記者会見し、都知事を辞任して、近く行われるとみられる衆院選に出馬すると表明した。ナショナリストとして知られる同知事は、尖閣諸島の領有権問題を日本の最大の政治課題に押し上げようとしている。


石原慎太郎東京都知事

 石原氏は緊急記者会見で「きょうをもって都知事を辞職することを決めた」と述べ、同志とともに新党を結成する意向を明らかにした。石原新党が国政政党となれば、国政レベルの新党や会派結成は過去1年間で7つ目となる。その多くは民主、自民の両党からの集団離党で形成された。

 野党は野田佳彦首相に対し、来年8月が任期満了の衆議院の早期解散に向けて圧力を強めており、重要法案を人質にとってそれらの成立と引き換えに早期解散するよう要求している。これに対し野田首相はこれまでのところ、解散について「近いうち」とするだけで、具体的な日程に言及するのを拒んでいる。

 石原氏は、都知事としての任期を2年余り残して辞任を決断した理由について、1つには政府が尖閣諸島のインフラ整備に後ろ向きであることを挙げた。石原氏は今年4月に突然、都が尖閣諸島を民間所有者から買い取ると発表、その発言がきっかけとなり、政府が都と所有者との譲渡交渉に介入し同諸島を買い上げた。その結果、中国で反日デモが相次いで発生し、デモ隊の一部が暴徒化するなど対日感情が悪化している。

 石原氏は会見で、政府が尖閣諸島の魚釣島に船だまりと灯台を建設するよう「監督して」いきたいと述べた。政府は同諸島にいかなる建造物も建設しないとしている。同氏はまた、平和憲法の改正にも言及した。

 新党については、次期総選挙で30~40人を立候補させる考えを示した。保守系の「立ち上がれ日本」の勢力と結集する見通し。

 人気の高い橋下徹大阪市長が率いる、大きな影響力を持つ「日本維新の会」との連携の可能性もある。石原氏も会見で、日本維新の会との連携に前向きな姿勢を示したが、石原氏と橋下氏の間には原子力発電などの問題で大きな意見の隔たりがある


記者: Toko Sekiguchi
by momotaro-sakura | 2012-10-26 13:35