「みんな」か石原新党か…維新、連携を模索

「みんな」か石原新党か…維新、連携を模索
 次期衆院選に向け、新党「日本維新の会」(代表・橋下徹大阪市長)は26日、みんなの党との政策協議を始めた。民主、自民両党に対抗する第3極の結集を目指す橋下氏は政策が近いみんなの党との連携交渉を進める一方、東京都の石原慎太郎知事が旗揚げする新党との連携も模索する。しかし、みんなの党と、石原新党は折り合いが悪く、維新の会では「二股はできない」と二者択一論が出ており、第3極の大同団結は難しい。

人間模様

 同日、大阪市内のホテルで、維新の会幹事長の松井一郎大阪府知事が「政治のスタンスは一緒。政策の中身を議論したい」と切り出し、協議が始まった。みんなの党の江田憲司幹事長は「共通の基本政策を合意できればいい」と応じた。

 「一卵性双生児」と、みんなの党の渡辺代表が評するほど、両党の政策は近い。しかし、選挙協力に向けた8月の両党トップ会談が不調に終わり、その後、みんなの党の参院議員3人が離党して維新の会に合流。両党の関係は、いったん冷え切った。橋下氏は26日、「人間模様ってものは不合理な世界だ。政策が一致しても、同じグループになれないことはあり得る」と語った。

野合批判を警戒

 同日、橋下氏は石原新党との政策の違いについて「メディアで言われるほど隔たりはない。これからの協議次第だ」と強調した。

 脱原発を唱える維新の会と、原発維持の立場の石原新党のエネルギー政策は正反対に見えるが、松井氏も同日、「都知事も原発は日本の国土に見合わないエネルギーと考えていると思う。十分議論できる」と連携の可能性を示唆した。

 13年半にわたって「首都の顔」だった石原氏の存在感は、世論調査で支持率が失速気味の維新の会にとって魅力的だ。「東の石原、西の橋下の2大看板で選挙に臨めば、かなりのインパクトがある」(維新幹部)との期待感が広がる。

 ただ、石原新党の母体となる「たちあがれ日本」に対しては、「郵政民営化に反対したメンバーで維新の会とは相いれない。政策重視の掛け声がぼやけてしまう」(維新府議)と野合批判を心配する声が上がる。

 渡辺氏が石原新党を批判していることも影を落とす。25日、渡辺氏は「原発と増税容認なら民主、自民、公明による幕藩体制の補完勢力だ」と石原新党をけん制。維新の会幹部は「石原新党と接近すれば、みんなの党が離れていく」と嘆いた。

(2012年10月27日 読売新聞)

by momotaro-sakura | 2012-10-27 09:53